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こまめな水分補給や「暑さ指数」を校内放送で周知 熱中症対策 山形県内の学校現場では

2024年6月12日 17:45
こまめな水分補給や「暑さ指数」を校内放送で周知 熱中症対策 山形県内の学校現場では

12日の山形県内は各地でことし一番の暑さとなりました。こうした中、懸念されるのが熱中症です。県内では去年、米沢市で部活動帰りの女子中学生が熱中症の疑いで死亡した事故などを受け、各地で対策に取り組んでいます。学校現場での対策を12日、米沢市の小学校で取材しました。

県内は高気圧に覆われ、気温が上がりました。各地の最高気温は、山形32.6度、長井32.4度東根・村山31.9度、米沢31.6度など多くの地点で真夏日となり、酒田市浜中を除く21の観測地点でことし最も暑くなりました。米沢市で聞いてみると。

新潟から「暑くてアイス食べてました。僕はシェイク」
埼玉から「暑いねきょうは。特に関東より暑いんじゃないか」

こうした中、懸念されるのが熱中症です。県内で去年、熱中症の疑いで病院に搬送された人は合わせて1114人に上り、統計の始まった2008年以降で最多となりました。そして4人が熱中症の疑いで死亡しました。
米沢市では去年7月、女子中学生が部活動からの帰り道、熱中症の疑いで病院に搬送され、その後死亡しました。また、山形市の第十中学校では体育祭の練習のため屋外で活動していた生徒あわせて13人が熱中症の疑いで搬送されました。
学校現場で熱中症事故が相次いだことを受け、各地で対策が進められました。
山形市と米沢市は、民間の気象会社ウェザーニューズと連携協定を締結。米沢市は熱中症のリスクの高さを示す「暑さ指数」をリアルタイムで計測・把握できるセンサーを6月中に、学校に導入する予定です。
また、米沢市教育委員会は新たに、移動可能な大型冷房機器の導入や学校へのスポーツドリンクの持ち込みを許可するなどの対応を取りました。
学校現場での熱中症対策をどのように実践しているのか、12日、米沢市内の小学校を取材しました。

教員「水分補給。準備終わった人は水分補給して」

こちらの学校では、授業が始まる前と終わった後、そして、屋外で活動する際に水分補給の時間を設けるなど子どもたちが意識的に水分補給ができるよう対応しています。

児童(運動は楽しい?)「楽しいです!」
(暑い時に気を付けることは?)「水分補給!ケガとかも!熱中症!」

熱中症対策グッズの持ち込みも認めています。

児童「冷凍庫で冷やして首に着ける」
米沢市立南部小学校 安部一博校長「自分で給水の量やタイミングを取れない子どももいるので一口二口でも水を飲むよう各担任が指導している」

また、毎日、中間休みなどの休み時間前や下校時間前に合わせて定期的に「暑さ指数」を計測。教員同士で共有し、指数が基準を超えた場合は屋外での活動を中止にするなどを判断しています。
「暑さ指数」の計測結果や熱中症への注意は校内放送で周知し、水分補給の徹底などを呼びかけています。

放送「外で遊ぶ場合は赤白帽子を被る。マスクを外して遊ぶ。暑い上着は脱いで遊ぶ。何よりも水分補給をしてから遊ぶこと」

このほか、屋外での活動後に児童たちの体を冷やすため、教室ではあらかじめエアコンを稼働させています。
また、音楽室や理科室などのエアコンのない教室では、暑さ指数を計測し熱中症の危険がある場合は、普通教室で授業を行うなどして熱中症のリスクを回避するということです。

米沢市立南部小学校 安部一博校長「昔と比べて体感的に間違いなく暑いのは事実。その中で子どもたちの命や健康を学校にいる間に守ることは私たちの使命。しっかりと守っていく」

気温が上がり暑さが厳しくなっていくいまの時期から、熱中症防止へ対策の徹底が求められています。

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