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三川町の一人暮らしの90歳女性殺害 遺体発見から2週間余り 鑑識作業続く

2024年10月8日 17:18
三川町の一人暮らしの90歳女性殺害 遺体発見から2週間余り 鑑識作業続く

山形県三川町で、1人暮らしの90歳の女性が殺害された事件は、遺体発見から2週間余りが経過しました。捜査本部のこれまでの調べでは犯人は夜間に、遺体発見場所の寝室で女性を殺害したとみられています。事件の経過などを振り返ります。

事件が発覚したのは、9月22日の午前10時ごろー。三川町横山の無職・阿部祥子さん(90)が自宅1階の寝室で殺害されているのが見つかりました。
警察は捜査本部を設置し犯人の行方を追っています。
8日昼前の現場の様子です。住宅2階の鑑識作業が進められていました。関係者によりますと鑑識作業の進捗は半分ほどを終えた状況だということです。

近隣住民「おっかないから、日中も戸を閉めて。油断できない、こんな事件起きるなんて思わなかった」

事件の発覚から2週間余りー。これまで分かっている状況を整理します。
捜査本部の調べによりますと第一発見者は60代の阿部さんの長男でした。普段は同居していない長男が9月22日の午前阿部さん宅を訪れた際に、1階寝室の畳に敷いた布団の上に横たわっている阿部さんを発見しました。阿部さんは呼吸と意識がない状態でその後、死亡が確認されました。
遺体には頭や胸などに複数の外傷があり、司法解剖の結果、死因は多発外傷だと判明しています。
捜査関係者によりますと遺体には刃物でつけられたような目立った刺し傷はなかったものの、頭や胸などに殴られたような複数のあざが残っていたことがわかっています。傷痕は自分では触れることができないような所にも確認されたといいます。
阿部さんは遺体で発見される前日の9月21日夜から翌22日未明までの間の〝夜間〟に発見場所の寝室で殺害されたとみられています。
阿部さんの自宅は一部2階建てで、自宅に防犯カメラは設置されていませんでした。
これまでの調べで部屋が激しく荒らされた形跡はないもの、1階玄関脇の廊下の窓ガラスが割られその周辺に阿部さんのものではない何者かの足跡が残っていたということです。犯人はそこから侵入した可能性があるとみられています。
事件発生から2週間余りー。平穏だった町で起きた凶悪な事件に住民らは不安を募らせています。
警察は引き続き、犯行があったとみられる時間帯の目撃情報を集めるなど、捜査を進めています。

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