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絶滅危惧種の淡水魚「カクレトミヨ」 東根市で個体数調査 去年より減少も担当者「大きな環境の変化ない」

2024年12月6日 18:24
絶滅危惧種の淡水魚「カクレトミヨ」 東根市で個体数調査 去年より減少も担当者「大きな環境の変化ない」

絶滅危惧種に指定されている淡水魚「カクレトミヨ」の個体数調査が6日、東根市で行われました。去年に比べ個体数が減っていました。

「カクレトミヨ」は、体長5センチほどの魚で、冷たくきれいな小川にのみ生息しています。現在は国の絶滅危惧種に指定され県内では東根市と天童市の一部に生息しています。
個体数調査には、市の職員や地元の保存会のメンバーなどおよそ20人が参加しました。東根市羽入地区にある小見川などカクレトミヨが生息する400メートル区間に仕掛けた捕獲用わなを一つ一つ確認しました。
調査の結果、「カクレトミヨ」の捕獲数は27匹で、捕獲数を基に計算した生息地全体の推定個体数は、598匹でした。去年と比べると84匹減少しています。

清流の里おおとみ保全推進協議会 鈴木正明会長「何年も前からしているから去年が680匹で少なかった。その前は1000匹台、2000匹の時もあった」ことしは?「やっぱり少ない。去年も上流の方はいた。例年ある程度の個体数を確認できる」

市の担当者によりますと、「推定個体数は去年に比べて減少しているが、年によってばらつきがあるため、大きい環境の変化はない。一定数の生息は確認できており、川の環境は良好に保たれている」と分析しています。今後は、「カクレトミヨ」の天敵ハクチョウや捕食魚の対策や、川の水質調査などを進めていくということです。

最終更新日:2024年12月6日 19:15
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