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「事故後に風俗や食事」飲酒運転でひき逃げ死亡「常習性ある」男に懲役7年求刑 山梨

2025年3月24日 7:36
「事故後に風俗や食事」飲酒運転でひき逃げ死亡「常習性ある」男に懲役7年求刑 山梨
運転していた丹沢被告

 飲酒運転で自転車の男性をひき逃げし、死亡させた罪に問われている男の裁判で24日、検察側は男が事故後、風俗店や食事に行っていたことなどを明らかにし、「常習性がある」などと懲役7年を求刑しました。

 自動車運転処罰法違反(過失致死アルコール等影響発覚免脱)とひき逃げの罪に問われているのは甲府市の土木業、丹沢黎紅被告(23)です。
 
 起訴状などによりますと、丹沢被告は去年11月2日午前1時50分ごろ、昭和町西条の県道を乗用車で走行中、飲酒の影響で前を走行していた自転車に衝突して中央市中楯の会社員、佐野公昭さん(当時55)を死亡させた上、現場からそのまま走り去ったとされます。

 これまでの裁判で丹沢被告は起訴内容を認め、検察側は事故前にビールや焼酎を5杯以上飲み、事故後には同乗者や飲酒先の店関係者らと「飲酒してなかったことにしよう」などと口裏合わせしていたことなどを明らかにしています。

 24日の裁判で検察側は丹沢被告が事故後、アルコールが抜けるまでの時間稼ぎの間に風俗店に行ったり、両親や知人と食事に行ったりしていたことなどを明らかにしました。

 また、丹沢被告は4年前にも飲酒運転で運転免許が取り消しとなったほか、その後も複数回にわたり飲酒運転を繰り返していたことも明らかとなりました。丹沢被告は「酒が強い自信があり、これまでの飲酒運転の経験があったから今回も大丈夫だと思った。ほろ酔いくらいの感覚だった」などと話しました。

 検察側は「飲酒運転の常習性があり、隠ぺい工作を図るなど身勝手で悪質な行為」などと指摘し、丹沢被告に懲役7年を求刑しました。一方、弁護側は寛大な判決を求めました。

 判決は4月3日に言い渡されます。

最終更新日:2025年3月24日 12:47
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