大阪市内で一夜にして4件のコンビニエンスストアに侵入し、強盗事件を起こしたなどとして、警察は31日、西成区に住む52歳の会社員の男を逮捕・送検したと発表しました。

　強盗と建造物侵入の疑いで逮捕されたのは、大阪市西成区に住む派遣社員の朴浩司容疑者（52）です。

　警察によりますと、朴容疑者は去年12月29日、大阪市阿倍野区のコンビニに侵入して、30代の女性店員に対し、刃物を持っているように装い、「刺すぞ」などと言って、カップ麺などを奪おうとしましたが、店員が抵抗したことから、レジ袋1枚（販売価格7円）のみを奪って逃げた疑いがもたれています。

　その後の防犯カメラなどの捜査で、朴容疑者が翌30日の午前4時ごろまでに、阿倍野区や隣接する西成区の別のコンビニ3店舗にも侵入し、缶酎ハイやタバコを脅し取るなどした疑いが強まり、警察は恐喝や強盗未遂などの疑いで追送検しました。

　朴容疑者は当初の調べで「年末年始は忙しかったので、私はコンビニ強盗はしていません」などと容疑を否認していましたが、その後の調べで容疑を認め、「飲酒による浪費が原因で、10年前から消費者金融などで金を借り、5年前から返済が滞っていた」などと話しているということです。