門真いじめ中3男子死亡訴訟 遺族「いい加減な対応が生徒を死に追いやった」 市と同級生側は争う姿勢
大阪府門真市の中学校で男子生徒がいじめを苦に自殺し、両親が市と同級生らに損害賠償を求めている裁判が17日始まり、被告側は争う姿勢を示しました。
門真市の市立中学校に通っていた3年生の男子生徒は、3年前のこの日、自ら命を絶ちました。市の第三者委員会は一昨年、同級生らがSNS上で、匿名で男子生徒に「死ぬこと」を何度も求めたと指摘した上で、「自殺の原因はいじめ」だと結論付けました。
男子生徒の両親は、市と同級生11人に対し損害賠償を求める訴えを起こしていますが、この日始まった裁判で、市と同級生らは訴えを退けるよう求めました。
一方、男子生徒の母親は法廷で、「いい加減な対応が1人の生徒を死に追いやったことをしっかりと受け止めてほしい」と涙ながらに訴えました。
亡くなった男子生徒の母親
「3年という月日がたっても、息子の姿が見えなくなった悲しみは、ますます深くなるばかりです。とにかく認めてほしい」
今後の裁判で、市は事態を予見できたかどうかを、同級生らはSNSのメッセージがいじめにあたるかどうかなどを争う見通しです。