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13歳・小野寺吟雲が快挙 エックスゲームズ・スケボー男子ストリートを初制覇 ナイジャ抜き史上最年少V

2023年5月14日 16:39
13歳・小野寺吟雲が快挙 エックスゲームズ・スケボー男子ストリートを初制覇 ナイジャ抜き史上最年少V
スケートボード・男子ストリート 小野寺吟雲選手
◇X Games Chiba 2023(12日~14日、ZOZOマリン)

アクションスポーツ世界最高峰の戦い「X Games Chiba 2023」が14日に大会3日目を迎え、スケートボード・男子ストリートでは初出場の13歳、小野寺吟雲選手が初出場で優勝を飾りました。

小野寺選手は13歳ながら、22年11月の日本選手権では史上最年少優勝、また23年2月の世界選手権では、東京オリンピック金メダリスト・堀米雄斗選手が予選敗退というハイレベルな戦いの中、銅メダルを獲得する快挙を成し遂げています。

前日の13日、雨の影響で予選が行われなかった今大会。12日、大会のコースを滑っていたものの「いっぱい練習しないと(コースに)慣れない」と語っていましたが、その演技が会場の度肝を抜くものでした。

世界のトップスケーター15人で争う対決は45秒間自由に技を繰り出す「ラン」で競い、2本のうち高得点だったランで順位が決まります。

「吟ちゃん」と会場から声援を浴びながら小野寺選手は9番目に登場。“自分に気持ちで勝つ”と意気込み臨んだラン1本目。果敢に板を回すトリックを次々に成功させていくと、寺社の前に設置されたコースメインのレールに対しては、ボードを360度回転させ、板の後方部分と金具を使って滑り降りる大技「キックフリップフロントサイドブラントスライド」を成功。90.33という高得点をマークし、全体1位となります。

「100点満点」というラン1本目を超えるため、小野寺選手は2本目にさらなる大技「ダブルキックフリップボードスライド」を成功させます。その後ミスが出て点数が伸びなかったものの、1本目で今大会最高得点を出した小野寺選手。

世界最高峰の舞台で、アメリカのレジェンドであるナイジャ・ヒューストン選手を抜き、歴代最年少優勝を果たしました。

試合後、小野寺選手は「絶対に技を全部決めて、自分に勝ちたいという気持ちで臨んだ。すごく楽しめて自分に勝てた大会だと思いました」とコメント。

またこの日は「母の日」。現場ではご両親も見守っていたということで「ママいつもありがとう。応援してくれてありがとうね。大好きだよ」と感謝を口にしました。