浅野拓磨が選ぶ“全国高校サッカー選手権の決勝ベスト3”
第3位に選んだのは、2005年度の第84回大会、野洲(滋賀)vs鹿児島実業(鹿児島)の決勝。MF乾貴士選手(現在、清水エスパルス)ら、創造的な攻撃を繰り出すプレーは“セクシーフットボール”と呼ばれ、決勝では自陣から華麗なパスワークでつなぎ決勝ゴール。高校サッカー史上最も美しいゴールとも呼ばれました。浅野選手は「(チャンスメークをした)乾選手のドリブルもしびれました」と語っています。
第2位は鹿児島城西(鹿児島)のFW大迫勇也選手(現在、ヴィッセル神戸)が大活躍した2008年度の第87回大会。現在も破られていない大会最多得点記録10得点での得点王。あまりの活躍ぶりに対戦相手も『大迫半端ないって』とコメントを残し、話題を呼びました。鹿児島城西は優勝に届かなかったものの、大迫選手は決勝でもゴール。浅野選手は「自分もこうなりたい。大迫さんを見て思いました」と、“チームが苦しい時にこそゴールを決める”浅野選手が思い描くエース像を体現していたと感じた大会だったと言います。
そして、第1位に選んだのは、2011年度の第90回大会四日市中央工(三重)vs市立船橋(千葉)のカード。当時2年生の浅野選手自身が出場した大会です。大家族で七人兄弟の三男として、兄2人が成し得なかった全国高校サッカー選手権への出場を果たし、家族で夢を叶えたと感じることができたという思い出の大会。浅野選手は2年生エースとして出場し、試合開始1分で大会通算7点目となるゴール。得点王にも輝きました。全国の舞台で活躍することで、家族への恩返しができたと話しました。
8日に102回目を迎える決勝戦のカードは、2大会ぶり4度目の優勝を目指す青森山田(青森)と滋賀県勢18大会ぶりの優勝を目指す近江(滋賀)が激突します。