東京五輪銅メダル村上茉愛 新たな自分を模索した1か月で見つけた『発信したい気持ち』
体操の元日本代表で東京五輪銅メダリストの村上茉愛さん。日本テレビ『news zero』での1か月間の出演を終え、今の思いと気持ちの変化を語りました。
村上さんは競技引退後、母校・日本体育大学の体操競技部で女子コーチを務める傍ら、イベントやメディア出演を通じてスポーツや体操の魅力を広める活動をしています。
■“分からない”から始まった1か月
1月には活躍の場を広げ、日本テレビ『news zero』の金曜マンスリーパートナーとして番組に出演し、スポーツだけではなく、様々なニュースと向き合ってきました。
村上「今までスポーツに関しての発信はやっていましたが、政治などスポーツ以外のことを自分から発信することはしていませんでした。番組の打ち合わせでも、最初は色々なことが分かっていなかったと痛感しましたし、見てこなかったものが多かったと感じました」
村上さんは、日々のニュースに触れる中で、気持ちの変化があったと言います。
村上「日常生活で色々なことに興味を持つようになりましたし、番組を見てくれた人に『イメージ変わった!』『報道番組のキャスターもやるんだ』と言われて、スポーツ選手としてのイメージも残しつつ、私にできることは何か、皆さんに伝えたいと思うようになりました」
■「ただ話を聞くことしかできなかった」
村上さんが出演した中で、特に印象に残っていることが、ウクライナの問題。日本から約8000km離れた地での出来事を、村上さんは“身近なもの”として感じていました。
村上「自分の恩師にウクライナの先生もいますし、新体操の選手に取材をする機会もありました。大会に選手が出場できなくなってしまうことが大きな変化としてあり、残念な気持ちになりましたし、ただ本人たちの話を聞くことしかできなかったです」スポーツ界にも、戦禍により様々な影響が及んでいますが、村上さんは「スポーツ選手は試合で良い結果を残すことに意味があると思うので、すべての人が試合に出られる日が早く来てほしいと願っています」と語りました。
『news zero』への出演が、新たな自分を見出すきっかけとなったという村上さん。
体操の指導とともに「スポーツ以外のことも発信してみたいと思っています。そのために知識もつけなければならないし、まだまだ未熟だなって感じです。今は人のために動かなきゃいけないと考えています」と多岐にわたる活躍を期待させてくれました。