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【あの日のスタメン】亀井善行 “怒りのホームラン” 7年前の6月18日 「心折れてたんで」

2024年6月18日 6:16
【あの日のスタメン】亀井善行 “怒りのホームラン” 7年前の6月18日 「心折れてたんで」
2017年6月18日の巨人スタメン
7年前のこの日、アツい涙を流した巨人選手がいました。亀井善行選手、現在の外野守備兼走塁コーチです。

2017年6月18日、この日はスタメン出場ではなく、5番、ファースト阿部慎之助選手が右ヒザを痛めたため、7回途中からの出場でした。阿部選手はこの日、2打席連続のホームランを放っていました。

8回オモテ、3-3に追いつかれた巨人は、そのウラに先頭の山本泰寛選手がフォアボールを選んで出塁。続く坂本勇人選手がショートゴロに倒れるも、この時打率3割を超えていた4番マギー選手は敬遠に。5番に入った亀井選手は、キャッチャーへのファウルフライに倒れます。続く陽岱鋼選手もサードゴロと巨人は好機を逸しました。

試合は同点のまま延長へ。

10回ウラにも、先頭の辻東倫選手がライト前安打を放つと、山本選手が送って、1アウト2塁に。続く坂本選手はセカンドゴロに倒れるもランナー3塁。4番のマギー選手を迎えるにあたって、ロッテのベンチが選んだのは再びの敬遠でした。打席に入った亀井選手はフルカウントまで持ち込むも、ここはロッテの益田直也投手が上回り、インサイドへのボールを空振り。打席で思わず苦々しく笑った亀井選手はゆっくりとベンチに戻って行くと、怒りをあらわにします。

12回オモテにロッテ・サントス選手のライトへの2塁打を皮切りに、エラーと押し出しで2点を失った巨人。3-5で迎えた12回ウラに先頭の辻選手がフォアボールを選びます。1アウト2塁で坂本選手が大嶺祐太投手からレフトフェンス直撃の2塁打を放ち、これで1点差となった巨人。再び、4番のマギー選手に打席が回ります。

ロッテベンチが選んだのは3度目の敬遠。球場が大きくざわつき、ネクストにいた亀井選手の表情が怒りを含んだものに変わりました。

初球、空振り。
2球目はアウトコースへのボール。
カウント1-1からの3球目。インコースへのボールを振り抜きます。ベンチに向かってこぶしを握った亀井選手。打球の行方は見ずとも確信がありました。

ダイヤモンドを1周する亀井選手。3塁を回ったところで涙があふれたのか、目に手をやる場面が。ホームで迎えられると、待っていた高橋由伸監督に抱きつき、男泣き。マギー選手や坂本選手にも肩を借りて涙を流しました。

ヒーローインタビューでも言葉につまる亀井選手。

「ちょっと心折れてたんで・・・なんか奇跡としかいいようがないです。最後打てなかったら命取られると思って、それくらいの気持ちでいきました」

球場にはそんな亀井選手を温かく見守るような空気が流れていました。

▽ロッテのスタメン
監督:伊東勤
1(中)サントス
2(遊)三木亮
3(二)鈴木大地
4(左)パラデス
5(一)ペーニャ
6(右)角中勝也
7(三)大嶺翔太
8(捕)江村直也
9(投)佐々木千隼
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