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「わくわくした」セイコーGGPで“急成長中”の駿河台大・東泉大河が世界に挑戦

2024年5月20日 12:29
「わくわくした」セイコーGGPで“急成長中”の駿河台大・東泉大河が世界に挑戦
後方でレースを進める駿河台大・東泉大河選手
国立競技場(東京)で19日に、セイコーゴールデングランプリが行われ、男子5000mはイマニエル・マル選手(トヨタ紡織)がラストスパート合戦を制し、13分18秒94の自己ベストで優勝しました。

2大会連続で世界選手権に出場している遠藤日向選手(住友電工)が日本選手トップの4位に入りました。

この大会は世界陸連(WA)のコンチネンタルツアーのうち、世界で12大会のみの"ゴールド"に指定されており、世界のトップアスリートが国立競技場に集結しました。

その世界の舞台に2人の大学生、吉居駿恭選手(中央大学)と東泉大河選手(駿河台大学)が挑みました。また、東京国際大学のアモス・ベット選手がペースメーカーを務めました。

「ちょっと緊張しましたが、トラックであんなに声援があるレースは経験がなかったので、わくわくした気持ちで臨めました。こんな選手たちと走れるのかって」こう話すのは今年の箱根駅伝で4区(区間14位)を走った東泉選手。

今季は、4月の日体大長距離競技会で13分27秒98の自己ベストをマークするなど絶好調です。1週間前の関東インカレは練習の一環で1500mに出場し、この大会に備えてきました。

2023年に世界クロスカントリー選手権に出場した経験がある東泉選手でも、トラックでの大舞台に「スタート前の雰囲気は場違いみたいに感じた」と振り返ります。

レースがスタートすると「力の差をまざまざと見せつけられた」と言うように、最後方でレースを進めていましたが、じわじわと先頭集団から離されました。

東泉「3000mを8分7秒から8秒ぐらいで通過したのに一番後ろだった。(レベルが)全然違うんだなって実感しました」

それでも、終盤にはこぼれてきた選手たちを抜き去り、最後まで粘りを見せました。結果は13分54秒72で17位。なお、吉居選手は16位でした。

東泉選手にとって「力不足を感じた」とほろ苦い経験になりましたが、「監督からは"どんなにペースが落ち込んでもラスト1周は絶対に上げろ"と口すっぱく言われているので、それを実践し、13分台でまとめられたのは良かったと思います」と、収穫も見出していました。

東泉「今シーズンは、5000mは13分30秒を目標にしていて、それはクリアできたので、10000mでは28分30秒を目標にしたい。その前に、全日本大学駅伝の選考会や箱根駅伝予選会がある。チームとして手応えを感じているので、チームでも個人でも強くなりたい。日本選手権は全日本大学駅伝選考会から中4日しかないが、自分にしかできない経験とプラスに捉えている。自分がチームのエースなので、チームの走りに徹した上で、自分の目標にもチャレンジしたい」

まだまだ成長の途上。東泉選手はチームのエースとして、さらなるレベルアップを誓っていました。