1区で疾走、新田颯は群馬トヨタに入社 母校などでサポートも 箱根駅伝を走った4年生の進路#4
■大東文化大 ニューイヤー駅伝での活躍に期待
予選会を1位で突破、4年ぶりに箱根駅伝に出場し総合16位だった大東文化大学。
4区を走り区間14位だった大野陽人選手は、卒業後JFEスチールへ。
7区区間15位の金田龍心選手はYKK、8区区間18位の木山凌選手は埼玉医科大学グループで競技を続けます。
10区区間8位で、最後に順位を1つ上げたキャプテンの谷口辰煕選手は、NTNに入社します。NTNはニューイヤー駅伝出場58回を誇る歴史あるチーム。東海大・宇留田選手とともに活躍が期待されます。
■日本体育大 中距離から見いだされた廣澤選手は名門へ
箱根駅伝75年連続75回目の出場と、現在続く中では最長記録を更新している日本体育大学は、総合17位に終わりました。
エースとしてチームを引っ張り、年時はケガに苦しむも、最後の箱根を2区区間12位で走った藤本珠輝選手は日立物流へ。日立物流には東京国際大・山谷選手、明治大・富田選手、順天堂大・四釜選手の入社も決まっており、各校の主力選手が集まることになります。
4年時の9月まで中距離ブロックの主将を務め、その後長距離ブロックに合流し箱根駅伝8区を走った廣澤優斗選手は名門・コニカミノルタへ。玉城良二監督も「伸びしろは十分」と評価する選手です。
また、メンバー外とはなりましたが九嶋大雅選手はコモディイイダに入社し競技を続けます。
■立教大 4年生の競技継続はなし
箱根駅伝「史上最長ブランク」となる55年ぶりの出場を果たした立教大学。本選では5区で最下位の20位まで順位を下げましたが、その後、踏ん張り総合18位。最後までたすきを繋ぐ堂々のフィニッシュとなりました。
卒業した4年生は上野裕一郎監督がスカウトを行う前の最後の世代で、主将のミラー千本真章選手、金城快選手などが駅伝メンバーを争いましたが、出場は全員3年生以下でした。
卒業後実業団に進み競技を続ける選手はいませんが、最上級生として夢の舞台をめざし、後輩を支えながら得た経験は、社会人となっても必ず生きることでしょう。
■国士舘大 エース綱島選手は先輩と同じチームへ
箱根駅伝7年連続51回目の出場だった国士舘大学は、復路での遅れが響き総合19位となりました。
チーム内で10000mのタイムが日本選手トップだった綱島辰弥選手は1区を走り区間13位。卒業後は1学年上の先輩・荻原陸斗選手も所属するYKKに進み、競技を継続する予定です。
■専修大 悔しい思いをしたエースは元祖「山の神」と同チームへ
主力の故障などもあり万全の布陣が組めず、箱根駅伝では20位に終わった専修大学。
主将でエースの髙瀨桂選手は直前のケガがあり、最後の箱根駅伝に出走できませんでした。卒業後はトヨタ自動車九州へ。元祖「山の神」今井正人選手ら強い先輩とともに社会人での飛躍を目指します。
また、箱根駅伝ではメンバー外となった国増治貴選手、吉岡拓哉選手は警視庁で競技を継続する予定です。
■関東学生連合 「大逃げ」の新田選手は引退も陸上に関わる
1区で大きく飛び出し、「育英大学」の名前を大きく知らしめた新田颯選手。記録は残りませんが、鶴見中継所では明治大・富田峻平選手、駒澤大・円健介選手に次ぐ3番目のリレーとなりました。卒業後は群馬トヨタに入社。営業の仕事に就き選手は引退しますが、休日には育英大の練習をサポートしたり、会社として力を入れている市民ランナーへのサポートを行ったりと、陸上に携わり続けるということです。