プロ野球・阪神の近本光司選手(27)が10日、春季キャンプで1日キャプテンを務めた様子を球団の公式YouTubeチャンネルが公開しました。

練習前に声出しを行った近本選手は、Tシャツに書かれた座右の銘「毎日を大切に」という言葉について熱弁。「自分がレギュラーとか試合に出られるだろうと思っている人もどうなるかわかりません。『レギュラーは近本』という言葉も僕は信じていません」と笑いを交えながら話しました。

そして、Tシャツの背中には、「矢野さん、監督やめるってよ」とキャンプイン直前に今季限りで退任することを表明した矢野燿大監督についての一言が。

まさかの監督いじりに再び笑いが起こりましたが、選手会長の近本選手は「短いプロ野球人生で悔いのないようにしっかり考えて練習してください。最終的にプレーするのは選手です」と監督退任表明で揺れるチームを引き締めるように力強く話しました。



▽以下、近本光司選手の言葉全文


選手会長の近本です。僕は「毎日を大切に」という言葉で、大学の頃、コーチに言われた言葉で、「今やらないといけないことは今日やっていきましょう」という事で、今日も渋滞があったように、これから起こることは何が起こるかわかりません。

自分がレギュラーとか試合に出られるだろうと思っている人もどうなるかわかりません。

「レギュラーは近本」という言葉も僕は信じていません。今日の1日を意義のある1日にしていきましょう。

後ろは「矢野さん、監督やめるってよ」。

これはいいんですけど、短いプロ野球人生で悔いのないようにしっかり考えて練習してください。

自分の核となるもの、信じるものを持ってください。責任はすべて自分です。

矢野さんは今年で辞めます。来年また新しい人が来て、新しいチームになります。

でも、僕たちがやることは一緒です。上手くなるためにしっかり考えて練習することです。最終的にプレーするのは選手です。そして1人です。

でもコーチの人は選手のサポートをしてくれます。だからこのキャンプで自分でしっかり考えて何かをつかんでシーズンを迎えましょう。