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「今度は自分が日本のハードル界を...」110mH村竹ラシッドが日本タイ記録 最後のインカレで先輩の泉谷に肩を並べる

2023年9月16日 20:03
「今度は自分が日本のハードル界を...」110mH村竹ラシッドが日本タイ記録 最後のインカレで先輩の泉谷に肩を並べる
日本タイ記録をマークした村竹ラシッド選手(写真:アフロスポーツ)
◇第92回日本学生陸上競技対校選手権大会 男子110メートルハードル決勝(16日、埼玉県熊谷市熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)

陸上の日本インカレ男子110メートルハードル決勝で、村竹ラシッド選手が日本記録に並ぶ13秒04で大会制覇。「今度は自分が日本のハードル界をけん引していけたら」と決意を述べました。

順天堂大学4年生の村竹選手は、「スタートも鋭く出られて最後までスピード持ってキレよく刻めたので総合してよかった」と決勝のレースで会心の走り。

中盤以降ぐんぐん後続を引き離し、向かい風0.9メートルの中で、13秒04の日本タイ記録をマーク。この記録は大学の先輩であり、この夏の世界選手権で史上初のファイナリストとなった泉谷駿介選手と同タイムです。

レース直後は「やっとここまでこられたなっていうのが正直な感想」と率直な思いをこぼします。今季は春先はケガで出遅れ6月の日本選手権を欠場。世界選手権の出場を逃していました。

それでも8月の試合でパリ五輪の参加標準記録を突破。今大会はその記録を大きく越えて偉大な先輩に肩を並べました。これには「やっと追いついて、全然安心できないですけど、追いつくだけじゃなくて追い越すという考えにシフトしている。今度は自分が日本のハードル界をけん引していけたらなと思います」と頼もしく話しました。

来年のパリ五輪に向けては「理想は日本記録を塗り替えてパリ五輪を内定させることですけど、そんなに甘くない道だと思いますし、他のハードルの選手も強い選手ばかりなので、この記録におごらずしっかり練習をさらに積んで、12秒台を出してパリ五輪を決めて、世界の舞台で戦えるようになりたい」と好タイムにも気持ちを引き締めました。
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