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“世界一のインターバル”で初の世界選手権ファイナリストへ 泉谷駿介「自信がついてきた」

2023年8月5日 13:14
“世界一のインターバル”で初の世界選手権ファイナリストへ 泉谷駿介「自信がついてきた」
映像を確認する110mハードル泉谷駿介選手
陸上110mハードル 泉谷駿介 公開練習・記者会見(4日、都内)

8月19日からハンガリー・ブダペストで開催される、陸上の世界選手権を前に、110mハードル代表の泉谷駿介選手が練習を公開しました。

この日は、ハードル練習はおこなわず、スプリント練習に特化。力強い足音を立てながら走り込み、マネジャーが撮影した動画を確認するという作業の繰り返し。コーチと会話しながら、時折笑顔も見せていた泉谷選手ですが、スタート位置につくと表情は一変。映像と感覚をすりあわせ、入念に修正を重ねていきます。


「自信がついてきた」と語る泉谷選手は、今シーズン絶好調。

6月4日の日本選手権では、13秒04(東京五輪金メダルと同タイム)という衝撃的な日本新記録をマークし、大会3連覇。6月30日には、世界のトップ選手のみが出場できる、世界最高峰のリーグ戦のダイヤモンドリーグで初出場初優勝の快挙を達成。さらに7月23日のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会では、東京五輪の金メダリストらをおさえ、セカンドベストの好タイムで2位に入るなど、まさに破竹の勢いです。

「前半から中盤以降のハードリングが安定したと思う」と技術の手応えを語った泉谷選手。ハードル間の距離=インターバルは9.14mあり、これを3歩でいくのが決まり。

身長175センチの泉谷選手は、海外の大柄な選手と比べ、この3歩で素早く足をまわすことができるため、小柄なことがメリットに。泉谷選手を指導する山崎一彦コーチもこの技術を、「世界一のインターバル」と絶賛しています。

2週間後に迫った世界選手権の舞台で泉谷選手が目指すのは、日本勢初の“ファイナリスト”。「決勝に進出できたら、残りの1本、力を出し切るだけ」と意気込んだ泉谷選手。

「自分の走りをして、ゴールラインを目指すということですね(笑)。順位とか記録はあとからついてくるものだと思っているので、しっかり自分の走りをして、自分の長所を出し切れたらいい結果にはつながると思う」と自信をのぞかせました。