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「より高みに行きたい」田中希実 世界選手権でリベンジへ 国内合宿公開

2023年8月2日 15:39
「より高みに行きたい」田中希実 世界選手権でリベンジへ 国内合宿公開
雨の中、練習を行う田中希実選手
◇ニューバランス契約選手 田中希実 合同取材会(1日、長野・茅野市運動公園陸上競技場)

8月19日からハンガリー・ブダペストで開催される、陸上の世界選手権。1500mと5000mに出場予定の田中希実選手が、長野県での合宿を公開しました。

この日は、あいにくの空模様。ウオーミングアップ中に雷雨となり、練習は一時中断。予定していたメニューを変更し、300m+リカバリー100mのセットを5本こなしました。

今年6月には、自身2度目となるケニア合宿をおこなった田中選手。「精神面が鍛えられた」といい、世界選手権に向け「どうしたら決勝の舞台で最後まで(先頭に)つけるかを考え、体で覚えることはできた」と手応えを語りました。

昨年の世界選手権は、800m・1500m・5000mの3種目に挑戦したものの、800mと1500mは決勝に進めず、5000mは12位と悔しい結果に。

「自分はもっとできるはずという葛藤が東京五輪が終わってからずっと続いていた」という田中選手。

「より高みにいきたいし、自分もそのポテンシャルを信じてるし…ってなった時に、でもなかなかその出し方がわからないというところで苦しんだ1年。そこを越えるために今年はプロ宣言をした」と複雑な胸中を告白。

「やっぱり人間なので、できない部分の方が多くて、ポテンシャルをいくら信じてても、できないものはできないと思い知らされたことの方が多くて。プロになって、できない自分と向き合わざるを得なくなって、今はできない時はできないと認められる部分も出てきた」と気持ちに変化があったことを明かしました。

前回のリベンジを誓う今年の世界選手権については、「予選から本当に全力でいくしかない。(予選・準決勝の)1つ1つが決勝のつもりでいく必要がある」と気を引き締めた田中選手。

「1500mは特に蓋を開けてみないとわからない部分があるので、怖い部分がある。いかに自分のペースを見失わずに、自分の力を信じていくかがカギになってくる」とコメントし、「決勝に残りさえすれば、『のびのびと戦うぞ』という気持ちを持っていけるのではないか。去年は5000mで決勝に残っても、『戦うぞ』という気持ちの余裕がなかったので、そこ(余裕)は持っていきたい」と語りました。

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