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陸上界の新星・坂井隆一郎 ロケットスタート3つの秘密! 辻岡義堂アナも過酷なトレーニングを体験!

2022年7月31日 17:35
陸上界の新星・坂井隆一郎 ロケットスタート3つの秘密! 辻岡義堂アナも過酷なトレーニングを体験!
日本テレビの取材に応じる陸上界の新星・坂井隆一郎選手
今年6月、男子100mで当時今シーズン日本人最速の10秒02をたたき出した坂井隆一郎選手。初の陸上・世界選手権代表の座を勝ち取り、一躍ニューヒーローとなった坂井選手を日本テレビの番組「サンデーPUSHスポーツ」から辻岡義堂アナウンサーが突撃取材。ロケットスタートの秘密に迫りました。

目を引くのは発達した肩回りの筋肉。坂井選手は「肩は好き。鏡とかで見ていますね。上半身の筋肉ももっと欲しい。もっといけると思う」と語りました。

そんな坂井選手の武器はロケットスタート。スタートで一気に他の選手を引き離します。日本テレビ・辻岡義堂アナウンサーの取材で、坂井選手のロケットスタートの3つの秘密が明らかとなりました。

1つ目は「スタートの姿勢」。実は坂井選手、他の選手より両手を大きく広げたスタートの姿勢を取っています。坂井選手はその理由について「両手の幅をせまくするとお尻が上がりやすく、スタートした時に上に浮いてしまうんです。それを抑えるために両手を広げ、腰・お尻の位置を低くし前に出るようにしています」と教えてくれました。手を広げることで低い体勢を維持したままスタートを切ることができ、爆発的なスピードを生み出していました。辻岡アナが坂井選手のスタートの姿勢に挑戦してみると、姿勢をキープできず、まさかの前転。辻岡アナは「これ相当きついんですけど。スタートだけで、100mの体力使っちゃう」との感想。それに対し坂井選手は「結構つらい。肩回りの筋力がいる」と解説してくれました。

ロケットスタートの秘密・2つ目は、首から肩の筋肉「僧帽筋(そうぼうきん)」。この僧帽筋は、陸上100m日本人最速9秒95をたたき出した山縣亮太選手に憧れ、学生時代から鍛えてきたと坂井選手は言います。僧帽筋を鍛えることに対し、北京五輪400mリレー銀メダリストの末續慎吾選手は「僧帽筋を鍛えると背筋力もつく。背筋力がないと低い姿勢は保てない。坂井選手には生きる」と走りへの影響を教えてくれました。

ロケットスタートの秘密・3つ目は、「上半身と下半身をつなげる腸腰筋(ちょうようきん)」を鍛えること。腸腰筋を鍛えるため行っていたのは2つのハードルを支えに交互に足を上げる、一見シンプルな練習。30回を3~4セット行うといいます。「遅くやるのではなく、速くやることで脚を上げる速さが増す。脚を出すとき膝が高い位置まで上がるようになる」と、この練習での効果を教えてくれました。さらに「後半しんどくなった時でも脚が上がってくる」と、ロケットスタートだけでなく後半の強さにも練習の成果を実感していました。辻岡アナもそのトレーニングを体験してみると、1セット目は難なくこなしていたものの、2セット目に入ると、「脚が上がらなくなってきた。動きが変になってきた」と徐々にキツくなってきた辻岡アナ。たった3セットをこなしただけでも「一生やりたくない」とシンプルながらトレーニングの過酷さを実感しました。

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