来年に迫ったパリ五輪に向け、卓球女子シングルス代表の選考レースも佳境を迎えています。

先月の「Tリーグ NOJIMA CUP 2023」終了時点では早田ひな選手が497.5ポイントで首位を独走。2位は297ポイントで平野美宇選手。そして、それを21.5ポイントで追いかける3位・伊藤美誠選手という順位でした。

そんな中、今月2日にクロアチアで「WTTコンテンダー ザグレブ2023」の決勝が行われ、平野選手が快進撃を見せました。平野選手は準々決勝から中国の選手を連続で撃破。決勝では世界ランク1位、孫穎莎選手と対戦し、7ゲームまでもつれた試合を勝ちきり見事優勝。中国選手3人を破り、その強さを見せました。

日本卓球協会は選考において、世界ランキング上位3位以内の中国選手に勝利した場合ポイントを付与しており、平野選手は15ポイントを獲得。今大会は早田選手をはじめ、日本人選手8人が参加していましたが、ポイントを獲得したのは平野選手のみでした。

これで平野選手のポイントは312ポイントとなり、2枠あるパリ五輪シングルス代表に一歩前進。残りの、選考ポイントが大量に獲得できる大会は、7月と11月の選考会、9月のアジア競技大会、アジア選手権、そして来年1月の全日本選手権の残り5大会となっています。