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体操・宮田笙子 右足かかとを骨折しながら意地の2位「世界選手権のプレッシャーが・・・」

2023年4月23日 6:00
体操・宮田笙子 右足かかとを骨折しながら意地の2位「世界選手権のプレッシャーが・・・」
涙ながらに苦悩を語った宮田笙子選手
◇体操 全日本個人総合選手権 女子決勝(22日、東京体育館)

2022年世界選手権代表の順天堂大学1年・宮田笙子選手は合計106.797点で2位。優勝した渡部葉月選手に0.166点及ばず大会を終えました。

大会前、宮田選手は2月に右足のかかとを骨折していたことを告白。世界選手権の選考を兼ねた今大会は、ケガをおしての出場でした。

20日の予選は全体6位でしたが迎えた決勝。跳馬では種目別2位の14.333点をマークするなど、安定した演技を披露しました。

表彰式後、宮田選手は「平均台が一番痛くて練習に取り組めなかった」と一部種目では練習できなかったことを明かしつつ、「痛みは最終的には考えていられない。最後までやりきれてよかったなと思います」と演技を無事終えた今の思いを語りました。

しかし、「正直、(予選順位が)6番の時は世界選手権代表のこともあってプレッシャーがかかっていた」と語ると、声を詰まらせた宮田選手。

「多くの人から『代表に絶対入らないといけない』という言葉があって。自分でも分かっているけど、練習の過程を考えるとそこがプレッシャーになっている部分があったので。正直、自分の中でもつらいなと思う部分だったなと思いました」と涙ながらに心境を明かしました。

それでも今大会で2位に入ったことで、5月に行われるNHK杯で上位4位以内に入れば世界選手権への出場権を獲得できる宮田選手。

「この順位で終えられたことでNHK杯への自信につながったけど、まだ足が治っているわけではない。ここから練習が積めるかどうかは自分の痛み次第になってくるので、そこをしっかり調整して(世界選手権の)代表に入れるようにしたいです」と、決意を語りました。
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