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【解説】侍ジャパン…劇的サヨナラで14年ぶりに決勝へ! アメリカ代表“恐怖の9番”に要注意 

2023年3月21日 21:00
【解説】侍ジャパン…劇的サヨナラで14年ぶりに決勝へ! アメリカ代表“恐怖の9番”に要注意 

WBC日本代表・侍ジャパンは準決勝のメキシコ戦で劇的なサヨナラ勝ちを見せ、14年ぶりの決勝進出を決めました。

●起死回生の一打

●“恐怖の9番”

●日本にルーツ

以上のポイントを中心に、日本時間21日の準決勝と同22日の決勝の見どころを詳しく解説します。

■村上選手のタイムリーで劇的サヨナラ勝利! SNSで「生き返った」との声も

準決勝の先発ピッチャーは、日本は佐々木朗希投手、メキシコはサンドバル投手でした。サンドバル投手は、エンゼルスに所属する大谷翔平選手のチームメートです。

佐々木投手は160キロ台連発のピッチングで、序盤は白熱の投手戦となりました。しかし、佐々木投手が4回に3ランホームランをあび、日本は苦しい展開となります。

流れが変わったのは、7回裏でした。吉田正尚選手が三番手の投手から3ランホームランを放ち、同点に追いついたのです。その直後に再びリードを許しましたが、9回裏に村上宗隆選手のタイムリーヒットで劇的なサヨナラ勝ちとなりました。これで、日本は2009年に優勝して以来、14年ぶりの決勝進出となりました。

村上選手のしびれる一打に試合後、ツイッター上では「村神様」「サヨナラ勝ち」などの言葉が急上昇しました。さらには「生き返った」というワードもありました。今大会、村上選手に打席が回ってくるたびにツイッター上でランクインしていたのが、「生き返れ村上」というワードです。なかなか打てずに苦しんできたのも、事実でした。

村上選手は、1次ラウンドでは4番打者をつとめていましたが、4試合でヒットはチェコ戦での1本とオーストラリア戦での1本、合わせて2本だけだったのです。チャンスで打席が回ってきますが、なかなか打てない苦しさがありました。

初タイムリーが出たのは、5番打者で起用された準々決勝・イタリア戦です。この試合では3打数2安打で、準決勝での活躍への期待も高まっていました。

ただ、21日の試合でも3打席までは三振、また4打席目もファウルフライで苦しい展開となっていました。しかし、5打席目、9回裏のサヨナラのチャンスにセンターの頭を越える大きな2塁打を放ち、日本を勝利に導きました。

3番打者をつとめた大谷選手は、9回裏にツーベースヒットで出塁し、村上選手の一打でホームインしました。その大谷選手は、村上選手について「苦しかったと思うけど、人一倍バットも振っていた。僕が最後、塁に出れば最後1点とってくれると思っていた。本当にいいバッティングだった」とコメントしています。

■決勝・アメリカ戦 準々決勝で逆転満塁ホームラン…“恐怖の9番”とは

決勝戦の対戦相手は、前回のWBCで優勝したアメリカ代表です。今回もメジャーリーグのビッグネームをそろえた“ドリームチーム”でここまで勝ち進んできました。

1次ラウンドの戦績は3勝1敗で、日本が苦戦したメキシコには敗れたものの、プールCを2位で突破しました。日本時間20日に行われたキューバとの準決勝では、ドリーム打線が爆発し、14対2で大勝しました。

中でも飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せるのが、“恐怖の9番”バッターのターナー選手です。

準々決勝のベネズエラ戦で逆転満塁ホームランを放ち、アメリカを逆転勝利に導きました。さらに準決勝のキューバ戦では、2回にソロホームラン、6回にも3ランホームランを打ち、4打点の大活躍をしました。9番にこれだけチャンスに強い強打者がいると、かなり手ごわいです。

もう1人の手ごわい選手が、大谷選手の同僚であるエンゼルス所属のマイク・トラウト選手です。昨シーズンは40本のホームランを放った強打者で、大谷選手とは普段から仲の良いチームメートです。2人ともWBC出場が決まった後、大谷選手は「投げる、投げないとかタイミング的なことはあるけど、すごく楽しみにしている」と、トラウト選手は「楽しいWBCになると思っている。たぶん、対戦することになるしね」とコメントしました。

決勝戦で大谷選手が投げることになれば、対戦が実現するかもしれません。

■アメリカ代表 日本にルーツがある選手も

さらに、アメリカ代表には、日本にルーツのある選手もいます。

キャッチャーで、NYヤンキース所属のカイル・ヒガシオカ選手です。NYタイムズによると、ヒガシオカ選手は日系4世で、家族のルーツを探るため日本語を学ぶようになり、野球の役にもたったといいます。

(2023年3月21日午後4時半ごろ放送 news every. 「知りたいッ!」より)

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