【箱根駅伝】「あくまでもチャレンジャー」三冠王手の國學院大學 出雲駅伝優勝は「マンガみたいなストーリー」
~前田監督・寺田監督が「駅伝」の今をそして未来を語る~(11月24日、國學院大學渋谷キャンパス)
今シーズン、破竹の勢いの國學院大學は春のトラックシーズンから各選手が活躍。出雲駅伝、全日本大学駅伝を制し、大学としては史上初、そして史上6校目の“大学駅伝三冠”を目指しています。
國學院大學は、2019年の出雲駅伝で大学駅伝初優勝を達成。その「出雲駅伝で勝った時を見て、うちの進学を志してくれた子たち」という学生たちが4年生となり、ラストシーズンを迎えています。
指揮官は、出雲駅伝初優勝の瞬間のシーンにも言及し、「土方(英和選手・当時4年)のゴールテープのシーンに憧れた、高2だった“少年平林”がうちに入学し、5年後キャプテンとなり、ゴールテープを切る。これすごいですよね」とご満悦。「マンガみたいなストーリー」と頬を緩めました。
当時の強い國學院に憧れてチームに加入した今の4年生は、「(1年生の時から)間近で練習を見ていて、“今までとちょっと違うな”という雰囲気を一番私が感じていた」といい、「彼らが4年になる時に、どういう戦略で勝つのか、長期的にプランニングして、今回それが有言実行できた。選手たちがしっかり有言実行してくれて、努力もしていたので、それが一つ一つ形になったことが私としては最高にうれしい」と語りました。
追われる立場にありながらも「あくまでもチャレンジャー」と話す前田監督。
初優勝がかかる箱根駅伝へ向け、「箱根駅伝も、もう101回。伝統の継承と進化がすごく大事だと思っている。今までOBたちが、努力を重ねてくれて道を作ってくれた。うちの土壌ができたのも、日の目を浴びないが努力を4年間してくれていた学生たちがいてのことだと思っている」と話し、「次の箱根でまた時代をつくれるように、三冠というよりは、箱根を総合優勝したいという、シンプルにそこしか考えていない。とにかく箱根を勝つために、私自身が進化しないとチームも進化しないので、未来をみなさんと一緒につくっていきたいと思います」と会場に語りかけました。
最後に司会から、「1月3日、國學院大學の新たな景色が見られそうですか?」と尋ねられた指揮官は、「つくります」と力強く宣言しました。