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浅田真央さん以来の五輪メダル フィギュア日本女子 坂本選手が銅 荒川静香が解説

2022年2月18日 20:03
浅田真央さん以来の五輪メダル フィギュア日本女子 坂本選手が銅 荒川静香が解説

北京五輪フィギュアスケート女子は坂本選手が銅メダルを獲得し、浅田真央さん以来12年ぶりに日本女子が表彰台に。初出場の樋口選手も5位と健闘しました。
フリーの演技をトリノ五輪金メダリスト荒川静香さんが解説します。

■銅メダルの坂本選手磨いたのは高難度ジャンプでなく…

ー銅メダルの坂本花織選手、いかがでしたか?

技の精度が光った戦いでしたね。坂本選手、トリプルアクセルや4回転に挑戦していた時期もあったんですけれども、やはりこのオリンピックに向けて自分にとって何が武器になるかというと、技の一つ一つの出来栄え点が大きいこと、それをコツコツと積み重ねていくことで高得点につなげていくという戦略が導き出されて、それからは本当に技の精度を高めるために磨き続けたというところがこの結果につながったと思います。

ー終わったあと荒川さんと会ったときの笑顔もすてきでしたね

本当にうれしそうで、もうこちらも本当にうれしくなりました。

■5位樋口選手 大舞台で決めた2本のトリプルアクセル

ー樋口新葉選手も5位と健闘しましたね

樋口選手はトリプルアクセルを今シーズン挑んできて、ショートフリーとそろえることがなかなかできずに来た中で、このオリンピックでは素晴らしいトリプルアクセルを2本決めることができました。最後まで粘り強く、そしてまた樋口選手ならではの表現力で会場を魅了してくれましたね。

ーショートもフリーも演技にぐっと引き込まれてしまいました

またこのオリンピックで戦いたいという意欲も芽生えたということで、本当にいいオリンピックになったと思います。

■ROC選手との戦い

ーROC(ロシアオリンピック委員会)の選手、1位のシェルバコワ選手と2位のトゥルソワ選手も素晴らしい演技でした

今はやはりROCの選手たち、4回転ジャンプやトリプルアクセルを駆使する高難度のプログラムの戦いが国内でも繰り広げられてきている中で、今回制したのは4回転フリップを2本跳んだシェルバコワ選手でしたけれども、そこと戦っていくために、しっかりと自分の特徴を生かした演技で戦った坂本選手というのは本当に素敵なスケートを届けてくれて立派だったなと感じます。

■ドーピング問題の影響は

ードーピング問題の混乱の中、渦中のROCワリエワ選手は4位、他の選手にも影響がありましたね

そもそもこの期間にドーピング問題が発覚したことで、現場が混乱してしまいました。解決しないまま今に至っています。陽性になったのは2ヶ月前のドーピング検査なので、本来はオリンピック前に解決するべきでした。それが解決出来ないまま本番を迎えてしまいましたので、ワリエワ選手もつらい思いをしながらリンクに立つことになりましたし、本来の力とはほど遠い演技になってしまいました。

そして、他の選手にも影響を与えました。団体のメダルがまだ授与されていないなど、スポーツ本来の形を失った中で試合が進行していってしまいましたので、残念でなりません。

そのような中でも、坂本選手をはじめ自分の力を出せた選手たちの頑張りは本当に光っていました。立派だったと思います。

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