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銅メダル坂本花織「泣きそうなくらい緊張」5位入賞の樋口新葉と共に荒川静香さんへ胸中語る

2022年2月18日 16:44
銅メダル坂本花織「泣きそうなくらい緊張」5位入賞の樋口新葉と共に荒川静香さんへ胸中語る
北京五輪を振り返る坂本花織選手と樋口新葉選手

北京五輪で銅メダルを獲得したフィギュアスケートの坂本花織選手(21)と5位入賞の樋口新葉選手(21)が18日、日本テレビ系五輪メインキャスターの荒川静香さん(トリノ五輪金メダリスト)とインタビュー。インタビュー中に、日本テレビ「スッキリ」にも現地から生出演しました。

スッキリのMC加藤浩次さんから、定番の「日本に帰ったらしたいこと」を聞かれると、「レバーと砂肝が食べたい」と話した坂本選手。

一方、いつもテレビを見てソファーで寝ているという樋口選手は、「とにかくおうちに帰ってごろごろしたい」と笑顔で答えました。

同学年で、小学生の頃からずっと一緒に戦ってきた2人。仲良しの2人の北京五輪を荒川さんが聞きました。

■以下荒川静香さんインタビュー

荒川さん
「坂本選手は2回目の五輪で実力を出し切れたというのは、成長を感じたところではないでしょうか?」

坂本選手
「4年前の平昌五輪の時は勢いだけでいっていた。勢いだけで6位っていうのも、中々よくやったなってその時は思ってたんですけど、やっぱりシニアに上がって5年目で、この4年間いいこともあれば苦しいこともたくさんありました。その経験があったからこそ、苦しい思いをしたくないって気持ちもまた心の隅っこにあって。その思いが、今回の結果につながる一歩だったのかなと思います」

荒川さん
「気持ちはすっきりしたんじゃないでしょうか?」

坂本選手
「だいぶすっきりしました」

荒川さん
「一方、樋口選手は4年越しにかなえた初の五輪の舞台でした。実際戦ってみていかがですか?」

樋口選手
「いやー、試合が始まったら結構あっという間だったなって気持ちが1番大きいです。夢だった五輪で滑れたことがすごくうれしかったので、また滑りたいなと思います」

荒川さん
「坂本選手といえば演技後に感情を出すのが印象的です。この五輪では、素晴らしい演技の後でも、かみしめるようなガッツポーズでしたが、どういった心情だったのでしょうか?」

坂本選手
「本当にショートプログラムの時は、出て行く前から泣きそうなくらい緊張していて、それを必死に抑えて、最後のポーズとった時に、『一応ノーミスでできたな』っていう気持ちだけで…。もうガッツポーズを出せる元気があんまりなくて」

荒川さん
「ほっとしたというようなニュアンスが近かったですか?」

坂本選手
「そうです。いつもだったら『よっしゃ』という感じだったんですけど、今回はショートもフリーもやりきれて良かったっていう気持ちが大きかったです」

荒川さん
「ショート、フリーともにトリプルアクセルをきっちり決めたのは樋口選手だけでしたが、これは自信になったんじゃないでしょうか?」

樋口選手
「こんなに緊張するところで一番目標にしていたことができたというのは、すごく自信につながりました。それでもまだ直したいところとか、上を目指せる部分があると思うので、そこをまた直して世界選手権に向けて頑張りたいなと思います」

荒川さん
「ショートとフリーでトリプルアクセルをしっかり決められたというのは、ご自身でも初ですか?」

樋口選手
「前にトライした時にはフリーでぼろぼろになってしまったので、両方そろえる難しさがありました。でもこの五輪ではショートとフリー合わせて1回転んだだけで終わることができたので、そこはすごく成長したのかなって思います」

荒川さん
「坂本選手は銅メダルという結果を受けて、普段は厳しい中野コーチからどんな言葉をいただきましたか?」

坂本選手
「『本当によくやった』と言ってくださいました。でもノーミスにしたい気持ちが強かったのか、フリーでスピードをセーブしてしまっていて。それに気づいた先生が『もう一回やらせてもらう?』って(笑)。どこまでも厳しい先生です」

荒川さん
「みんなやっぱり慎重な中で坂本選手のスピードはかなり際立っていましたが、それでもいつもに比べると…っていうお言葉でした?」

坂本選手
「『あんまり迫力なかったよ』、って(笑)」荒川さん「厳しい~!いつものトップスピードを見てる先生だから気づいたことかもしれませんね。大舞台で力を出すことの難しさというのは見ていても感じましたが、1番緊張したポイントはそれぞれどこにありましたか?」

坂本選手
「個人戦に向けての練習で、最初は国ごとに分けられているんですけど、ショートが近づくにつれて滑走順になっていくので、ROC(ロシアオリンピック委員会)の3人が加わってきました。そうなると練習の雰囲気が全然違ってぴりっとしていて。それがすごく緊張しました」

荒川さん
「練習の段階からずっと緊張していた期間だったんですね?」

樋口選手
「私は最初っから最後まで全部緊張していて、それでかおちゃん(坂本花織選手)から色んなことを聞いたり相談したりしました。それがすごく良かったなって思います」