ヴァイラー鹿島、逆転優勝へ緊急補強! クラブ初のナイジェリア選手・エレケはどんな選手?
スイス・FCルツェルン時代のブレッシング・エレケ選手 写真:freshfocus/アフロ
Jリーグ・鹿島アントラーズは1日、KベールスホットVA(ベルギー)より完全移籍でブレッシング・エレケ選手を獲得したことを発表しました。
これまでの鹿島はジーコさんを中心に築き上げたブラジル路線を大事にしながら常勝軍団の道を歩んできました。しかし5年連続で国内無冠という状況に、今季から初めて欧州出身、スイス人監督のレネ・ヴァイラー氏を招へい。悲願の奪還へ、従来のチーム編成を変え挑んだ2022年シーズンでした。
ここまでリーグ2位と優勝戦線につけてはいるものの、7月1日にリーグ得点王の上田綺世選手がベルギーリーグへ移籍するなど戦力ダウン。そして、先週土曜日に行われた首位マリノスとの対決では2対0で敗れ、勝ち点8差に広げられてしまいました。
上田選手移籍の発表から1か月、サポーターの中では「補強待望論」や「現有戦力で戦える」といった様々な声が聞かれた中でのエレケ選手獲得のリリース。これまでの補強とはひと味違う、クラブ31年目の歴史でブラジル国籍・韓国国籍ではない初のナイジェリア国籍の選手となりました。
エレケ選手は190センチ、88キロの大型フォワード。年齢は26歳と鈴木優磨選手と同学年。2018/19シーズンに所属していたFCルツェルンでは、ヴァイラー監督のもと13ゴールをマークしました。
プレーの特徴は長い足と大きなストライドで懐を深く使ったドリブルが特徴。またぎフェイントと緩急でサイドを突破できる力を持ち、フィニッシャーと同時にチャンスメイクでも優れたプレーが目立ちます。
ヴァイラー鹿島の前半戦は、伝統的な球際の激しさ・切り替えの速さをベースにしつつ、連動したスプリントでパスコースを生み出し・縦に速く攻めていくサッカーを展開。その中で、暑さで体力消耗の激しい6月からは、前線の鈴木優磨選手・上田選手・カイキ選手へ自陣からロングボールを入れ、競り合いに勝ち、セカンドボールを保持し敵陣へ手数少なく攻撃するシーンが多くなりました。
しかし上田選手の移籍、空中戦に強いセンターバックを相手チームが配置すると、攻撃のバリエーションが作れず苦しむ試合も見受けられるように。
どしっとセンターに居続けるよりは、少し降りたりサイドに流れて起点を作るタイプのエレケ選手。右サイドで和泉竜司選手や仲間隼斗選手らとのコンビネーションを生み出し、夏場にかけて停滞感をみせていた攻撃バリエーションの起爆剤になることが期待されます。
また、近年のJリーグでシーズン途中の加入が逆転優勝へ大きくつながったのは2014年のガンバ大阪。一時は降格圏に低迷していましたが、パトリック選手を獲得すると19試合で9ゴールをマーク。G大阪はラスト19戦でわずか2敗と大きな原動力となりました。
残り11試合となった鹿島。新戦力に加え、後半戦どのようなサッカーで優勝に導けるか、ヴァイラー監督の手腕に注目です。
これまでの鹿島はジーコさんを中心に築き上げたブラジル路線を大事にしながら常勝軍団の道を歩んできました。しかし5年連続で国内無冠という状況に、今季から初めて欧州出身、スイス人監督のレネ・ヴァイラー氏を招へい。悲願の奪還へ、従来のチーム編成を変え挑んだ2022年シーズンでした。
ここまでリーグ2位と優勝戦線につけてはいるものの、7月1日にリーグ得点王の上田綺世選手がベルギーリーグへ移籍するなど戦力ダウン。そして、先週土曜日に行われた首位マリノスとの対決では2対0で敗れ、勝ち点8差に広げられてしまいました。
上田選手移籍の発表から1か月、サポーターの中では「補強待望論」や「現有戦力で戦える」といった様々な声が聞かれた中でのエレケ選手獲得のリリース。これまでの補強とはひと味違う、クラブ31年目の歴史でブラジル国籍・韓国国籍ではない初のナイジェリア国籍の選手となりました。
エレケ選手は190センチ、88キロの大型フォワード。年齢は26歳と鈴木優磨選手と同学年。2018/19シーズンに所属していたFCルツェルンでは、ヴァイラー監督のもと13ゴールをマークしました。
プレーの特徴は長い足と大きなストライドで懐を深く使ったドリブルが特徴。またぎフェイントと緩急でサイドを突破できる力を持ち、フィニッシャーと同時にチャンスメイクでも優れたプレーが目立ちます。
ヴァイラー鹿島の前半戦は、伝統的な球際の激しさ・切り替えの速さをベースにしつつ、連動したスプリントでパスコースを生み出し・縦に速く攻めていくサッカーを展開。その中で、暑さで体力消耗の激しい6月からは、前線の鈴木優磨選手・上田選手・カイキ選手へ自陣からロングボールを入れ、競り合いに勝ち、セカンドボールを保持し敵陣へ手数少なく攻撃するシーンが多くなりました。
しかし上田選手の移籍、空中戦に強いセンターバックを相手チームが配置すると、攻撃のバリエーションが作れず苦しむ試合も見受けられるように。
どしっとセンターに居続けるよりは、少し降りたりサイドに流れて起点を作るタイプのエレケ選手。右サイドで和泉竜司選手や仲間隼斗選手らとのコンビネーションを生み出し、夏場にかけて停滞感をみせていた攻撃バリエーションの起爆剤になることが期待されます。
また、近年のJリーグでシーズン途中の加入が逆転優勝へ大きくつながったのは2014年のガンバ大阪。一時は降格圏に低迷していましたが、パトリック選手を獲得すると19試合で9ゴールをマーク。G大阪はラスト19戦でわずか2敗と大きな原動力となりました。
残り11試合となった鹿島。新戦力に加え、後半戦どのようなサッカーで優勝に導けるか、ヴァイラー監督の手腕に注目です。