陸上・世界選手権 アメリカのレジェンドのツイートが物議 記録乱立に“タイムの取り方が正しかったか”疑問呈し人種差別問題にまで発展
今月24日までアメリカ・オレゴン州で行われていた陸上の世界選手権。女子100mハードル準決勝でナイジェリアのトビ・アムサン選手が、12秒12で世界新記録を樹立しました。(破った世界記録は12秒20)この記録に対し、アメリカの短距離界のレジェンドであるマイケル・ジョンソン氏が投稿したツイートが物議を醸しています。
ジョンソン氏はバルセロナ五輪(4x400mリレー)、アトランタ五輪(200m、400m)、シドニー五輪(400m)で金メダルを獲得し、BBCのコメンテーターとしてこの世界選手権に参加していました。
ジョンソン氏はTwitterでタイムの取り方が本当に正しかったかどうかについて疑問を呈し、「この100mハードルのタイムが正しいものとは思えない。世界記録が0.08秒も更新されるなんて。12人の選手が自己ベストを更新し、5つの国の新記録が樹立された。そのうちの1人シンディー・センバー選手は『私いつもより遅いと思っていた』と発言している。選手みんなが、(記録に)驚いていた。それに予選2組はレース直後に12秒53が1位の選手だと表示していたが、その後、12秒43に変わった。0.01秒変わるくらいなら分かるが、0.1秒も誤差があるのはおかしい」と投稿。
この投稿に反発する人が「選手の能力を信じないのか」、「アメリカ人の記録ではないからといって、受け入れないのはあり得ない」などと人種差別問題にまで言及する事態となりました。
こうした批判に対し、ジョンソン氏は「コメンテーターとして1人ではなく(100mハードルに参加した)28人すべてのアスリートについてコメントするのが私の仕事。タイムの取り方がおかしかったのではないかといっただけで、攻撃されるいわれはない」などとこの件については、これ以上触れないと改めて投稿しました。