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【バスケ】富永啓生が約1年ぶりに日本代表合流 肉体改造で活躍なるか

2023年7月7日 6:02
【バスケ】富永啓生が約1年ぶりに日本代表合流 肉体改造で活躍なるか
富永啓生選手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
8月25日に沖縄で開幕する「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」まで、あと50日足らず。

男子日本代表を率いるトム・ホーバスHCは先月、代表候補選手25人を発表しました。しかし、W杯の最終ロスターはわずか12人。W杯に向けた“サバイバルレース”は8日に行われる台湾戦からいよいよ大詰めを迎えます。

7月8日に行われる日本代表強化試合、日本vs台湾はどんな一戦になるのか?当日、試合の実況を担当する田中毅アナウンサー(日本テレビ)が、見どころを紹介します。

■“ロング2”は怒る トム・ホーバスHCが目指す日本のバスケ

女子日本代表を東京五輪で銀メダルに導いたホーバスHCは「たとえ身長が低くても、選手の位置取りと精度の高い3ポイントシュートを活用すれば、勝つ可能性を高めることができる」という考えのもと、チームを作り上げました。

歓喜に沸いた祭典から1か月後、今度は男子日本代表のヘッドコーチに就任。「男子も女子日本代表のスタイルでプレーしたら面白いと思う」と、男子日本代表でも3ポイントシュートを積極的に打つスタイルに挑戦しています。

選手の皆さんを取材していると、ホーバスHCが怒るのは「ロング2」を打ったときだと口を揃えます。「ロング2」とは、3ポイントシュートのラインより少し内側から打つシュートのこと。ホーバスHCいわく、データを分析すると「ロング2」と「3ポイントシュート」では得点できる確率とリスクがそこまで変わらないといいます。しかし、入ったときは「2点」と「3点」、そこには1.5倍の開きがある。だから「ロング2」は打ってはいけないのだそうです。

さらに、ホーバスHCが選手たちに求める3ポイントシュートの成功率は、40%近く。ぜひこの数字にも注目しながら試合を観ていただきたいと思います。

■注目の“3Pシューター”富永啓生 本場アメリカでパワーアップ

そして、この3ポイントシュートに関して特に注目されているのが、富永啓生選手(22)です。あのNBAのスーパースター、ステフィン・カリー選手にちなみ、“和製カリー”とも呼ばれ、3ポイントシュートが得意。特に長距離からの3ポイントシュート=「ディープスリー」を武器に持ちます。

練習を取材していても、富永選手1人だけ3ポイントラインより1.2m後ろからシュート練習を行っていて、それが面白いぐらいリングに吸い込まれるのです。

愛知県出身でバスケ一家に生まれた富永選手。物心ついた頃からバスケットボールに触れていて、家の中にはリビングに2個、寝室やお風呂、さらには車の中にまで子供用のリングがあったといいます。

高校で活躍した後に渡米、現在はアメリカの大学最高峰のリーグでプレーをし、NBAに入ることを目指しています。ちなみに上手なのはバスケだけでなく、2年前から始めたというゴルフも見事な腕前で、ベストスコアは89とのこと。

そんな富永選手が、約1年ぶりに日本代表に合流。この1年、アメリカで肉体改造に取り組み、ウエートトレーニングと「1日6食」で10kgの増量に成功したそうです。

どんな所からでも打つことができる3ポイントシュート、さらには進化したディフェンスとプレーメイキング。富永選手はバスケファンにどんなプレーを見せてくれるのか、台湾戦は7月8日に静岡・浜松で行われます。

【放送日時】
バスケットボール日本代表強化試合
日本vs台湾
7月8日(土)午後3時~ 日本テレビ系列
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