◇プロ野球セ・リーグ 阪神2―1ヤクルト（11日、京セラドーム）

8連勝で貯金22と、首位をひた走る阪神。この日の踏ん張りどころは、1-1の同点で迎えた8回表でした。

この回から、7回1失点だった先発の村上頌樹投手を下げての継投。2番手でマウンドに上げたのは、左腕の島本浩也投手。先頭の代打・濱田太貴選手にヒットを許し、1番塩見泰隆選手をライトフライ。そして2番宮本丈選手に送りバントを決められ2アウト2塁。

ここで3番山田哲人選手を迎えたところで、岡田彰布監督は投手交代。3番手にこの日1軍昇格した右腕の岡留英貴投手を起用。

期待に応えたい岡留投手でしたが、フルカウントからのスライダーはワンバウンド。四球を与え2アウト1、2塁となります。

続く左打者の4番村上宗隆選手に対して、阪神・岡田監督はすかさず投手交代。今度は左腕の及川雅貴をマウンドに上げます。この場面で、及川投手も外角へストレートが外れ、四球となり2アウト満塁。

ここで岡田監督は再度交代を告げ、馬場皐輔投手にこのピンチを託します。馬場投手は5番サンタナ選手を追い込むと、2ボール2ストライクからの5球目スプリットを選択。センターへはじき返されるも、近本光司選手が好捕で3アウト。この日最大のピンチに4投手をつぎこみ無失点。このピンチ直後に、勝ち越した阪神は8連勝を飾りました。

継投が実った岡田監督は、投手起用について「予定通りですよ。(投手が)あといないから。アメリカ帰ったり(ケラー投手は緊急帰国)、連投し過ぎたりでベンチ入っていないから(加治屋蓮投手は3連投)」と話しました。

またアウトは奪えず四球を与えてしまった岡留投手、及川投手については「フォアボールオッケーでいけ言うたから。本当にフォアボールやった。2ストライク追い込んだけどな。そこでもう1球良い球放れるようになったら1軍にもっと定着するけどな」と、今後の成長を期待していました。

次戦の先発は青柳晃洋投手。岡田監督は「ブルペンが左ばっかりなので、あしたは青柳にもうちょっと頑張ってもらいますか(笑)」とエールを送っています。