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3カ国語で語った思い スピードスケート小平奈緒引退会見「今も心が震えます」

2022年10月27日 17:45
3カ国語で語った思い スピードスケート小平奈緒引退会見「今も心が震えます」
引退会見を行ったスピードスケート小平奈緒選手
スピードスケートで平昌五輪金メダルに輝いた小平奈緒選手(36)が27日、都内で引退会見を行いました。

会見の5日前に出場した現役ラストレースは、地元・長野での全日本距離別選手権。女子500mで8年連続13回目の優勝を飾り、会場から大きな拍手がわき上がりました。

「数日たった今も夢のようで、毎朝ほっぺたをつねって、現実だったと確認する毎日です。私の表現できる全てを描けたと思います。あの場にいた全ての人が、あの空気をつくりだしてくれたと思うと、今も心が震えます」と、最後の滑りを振り返りました。

また引退会見には、韓国とオランダのメディアも出席すると聞いていた小平選手は、それぞれの言葉で挨拶しました。

「ちょっと緊張しています、片言なんですが…」と、恥ずかしそうな笑みを浮かべた後、「平昌オリンピックは私にとって一生忘れられない思い出です。家族、友人、私を支えて下さった皆様に『チャレッソ(よくやった)』という言葉を贈りたいです。またすぐに韓国に遊びに行きたいです」と、よどみない韓国語でスピーチ。

スケート留学で身につけた、流ちょうなオランダ語では「私はすごくたくさんのことをオランダで学ぶことができました。いい思い出をありがとうございました」と、語りました。

今後は、全国から依頼が届いている講演活動を行う一方、母校・信州大学の特任教授に就任。来年1月から1年生を対象に、キャリア形成や健康科学に関する授業の一部を担当する予定になっています。

「慣れ親しんだ氷の上とは違い、慣れない舞台での活動が増えてくると思いますが、『知るを楽しむ』『唯一無二の自己表現』というこれまでと変わらないテーマを、引き続き探求したい」と、瞳を輝かせました。
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