【箱根駅伝】東海大エース・石原翔太郎ケガから復活 1年生の時は3区区間賞
約1年ぶりの復帰戦は「楽しかった」
2022年5月に東京で行われたエネルギーチャージゲームズ5000m。ケガでレースから離れていた石原選手にとって、約1年ぶりの大会となりました。「とても緊張した」という石原選手は、序盤から前の方でレースを進めます。そのままゴールすると14分12秒64のタイムを記録。トップで復帰戦を走り切りました。レース後「テーマとしては現状を知ると言うことだったので、そこまでタイムにはこだわってなかったです。(走り始めてから)1か月もたってないのでまだまだです。やっと治ったということで走れて楽しかったです」と振り返った石原選手。タイムにこだわりはなかったとはいえ、復帰戦から好感触をつかんだようです。
夏合宿前の5000m“自己ベスト”に 本人も「びっくり」
そして夏。北の大地には、順調に調整を進める石原選手の姿がありました。北海道を転戦するホクレン・ディスタンスチャレンジ2022。好記録を目指して大学生ランナーたちが力試しをするこの大会で、石原選手も千歳大会5000mに出場しました。レース開始後3000mを過ぎて徐々にペースアップを図った石原選手。ゴールタイムは、なんと自己ベストの13分29秒をたたき出しました。この記録は自身も予想してなかったようで「合宿を踏んでこのタイムなら驚かなかったんですけど、合宿前でこのタイムは予想外でびっくりしています」と驚きをあらわにしました。その一方で「長い距離に対してはまだ苦しい部分があるので段階踏んでゆっくりやっていこうと思います」とも付け加えた石原選手。駅伝シーズンに向けて着々と調整を進めているようでした。
8年ぶりの予選会を突破へ 「あくまで通過点」
8月下旬、長野・菅平。前回総合11位で、8年ぶりに箱根駅伝予選会からのスタートとなる東海大学は夏合宿を行っていました。風の強い中で行われたこの日のメニューは、5000mを3本。1000mごとにペースを変えて走ります。集団で走りつつ、ペースの変化にも対応させるなど予選会を想定したこの練習。石原選手は最後にペースアップし後方から一気に集団を抜き去る姿を見せました。5月の復帰から駅伝シーズンに向けてぐんぐん調子を上げてきた石原選手は、走り終えると、「出し切りました。ベストコンディションまではまだほど遠いですけれど、しっかりこの夏合宿で作っていけたらと思っています。まだ50%くらいですかね」と自身のコンディションを説明しました。また、約1か月半後に迫った予選会については「あくまで通過点なので、箱根駅伝本大会でしっかり結果を出せればいいかなと思っています」と、突破への自信をにじませました。
そして10月に行われた箱根駅伝の予選会。石原選手も走ったこのレースで東海大学は総合9位の成績を収め10年連続50回目の本選出場を決めました。ケガから復帰したエース・石原選手は、1年生の時以来2度目の箱根駅伝へ。優勝を目指し走り抜けます。
※この番組の後編は、12月24日(土) 19:00~20:54 BS日テレで放送の「徹底取材!!箱根駅伝 春夏秋冬 後編」でご覧頂けます。「出雲駅伝」「全日本大学駅伝」「箱根駅伝予選会」の裏側や、順天堂大、東洋大、中央大などの最終合宿や練習の様子もお届けします!