高木姉妹「4年間の進化」 妹・美帆は5種目で出場 姉・菜那は“室伏流トレーニング”で飛躍
北京五輪でメダル獲得が期待される高木姉妹 姉・菜那選手(左)と妹・美帆選手(右)(写真:松尾/アフロスポーツ)
開会式を今月4日に控える北京五輪。メダル獲得に期待のかかるスピードスケートの高木菜那選手、美帆選手が1月31日放送の『news zero』で、4年間の進化について話しました。
4年前の平昌五輪でめざましい活躍を見せた高木姉妹。姉・菜那選手は新種目マススタートで金メダルを、妹・美帆選手は1500mで銀メダル、1000mで銅メダル。姉妹2人で計5個のメダルを獲得しました。
◆北京五輪で5種目に挑む妹・美帆
平昌五輪後、美帆選手は「燃え尽きありましたね。この熱量でスケートをやってていいのかなという葛藤があった」と振り返ります。
徐々に自らを奮い立たせ、さらなる進化を遂げたのが、2019年のW杯。1500mで世界記録を樹立し、さらに今季はW杯開幕3連勝をあげています。さらに圧巻だったのは、2020年の全日本選手権。500mから5000mまでの5種目にエントリーし、全種目で優勝を果たしました。
スプリントから長距離までオールラウンドに結果を残す美帆選手は、「持久力もスプリント力も両方を上げていったことで、たくさんの種目を滑れるようになった」と秘けつを明かしました。
北京五輪でも、個人4種目(500m・1000m・1500m・3000m)と団体パシュートの計5種目に出場します。「どれぐらい大変かはまだ未知なところがあるから、チャレンジしようと思っている」と話す美帆選手。姉・菜那選手も「妹ならできる!」と、活躍に期待を寄せていました。
◆姉・菜那の飛躍に室伏流“紙風船トレーニング”
一方、「平昌五輪のシーズンはそのシーズンで辞める気持ちでいた」と語ったのは姉の菜那選手。
引退も考えていた菜那選手にとっての転機となったのが、妹・美帆選手の世界記録樹立でした。
「自分ももっと速くなりたい。もっと違う目線からスケートを考えられないのか」と、熱い想いから実現したのが、室伏広治さんとのトレーニングでした。
なかでも菜那選手に衝撃を与えたのが、“紙風船トレーニング”。このトレーニングでは、紙風船を両手で持ち、つぶさないように気をつけながら、腕に力を入れていきます。そうすることで自然とお腹に力が入るといいます。「ずっと(紙風船を)つぶさないようにお腹に力を入れているので、(体を)曲げたときも伸びたときもお腹に力が入る。体幹の使い方がいままでやってきたことと全然違って、新しい発見だった」と、体幹面への効果を話してくれました。
室伏流の体幹トレーニングで鍛え上げ、迎えた代表選考会。菜那選手は1500mで美帆選手に次ぐ2位となり、3大会連続の五輪出場を決めました。北京五輪では、1500mに加え、団体パシュート、マススタートの計3種目に出場します。
「姉妹なんですけど、練習しているときは“仲間”というのが強い」(菜那)。「戦っていきたいと思うチーム」(美帆)と話す2人。“4年間の進化”を高木姉妹が北京の地でみせます。
4年前の平昌五輪でめざましい活躍を見せた高木姉妹。姉・菜那選手は新種目マススタートで金メダルを、妹・美帆選手は1500mで銀メダル、1000mで銅メダル。姉妹2人で計5個のメダルを獲得しました。
◆北京五輪で5種目に挑む妹・美帆
平昌五輪後、美帆選手は「燃え尽きありましたね。この熱量でスケートをやってていいのかなという葛藤があった」と振り返ります。
徐々に自らを奮い立たせ、さらなる進化を遂げたのが、2019年のW杯。1500mで世界記録を樹立し、さらに今季はW杯開幕3連勝をあげています。さらに圧巻だったのは、2020年の全日本選手権。500mから5000mまでの5種目にエントリーし、全種目で優勝を果たしました。
スプリントから長距離までオールラウンドに結果を残す美帆選手は、「持久力もスプリント力も両方を上げていったことで、たくさんの種目を滑れるようになった」と秘けつを明かしました。
北京五輪でも、個人4種目(500m・1000m・1500m・3000m)と団体パシュートの計5種目に出場します。「どれぐらい大変かはまだ未知なところがあるから、チャレンジしようと思っている」と話す美帆選手。姉・菜那選手も「妹ならできる!」と、活躍に期待を寄せていました。
◆姉・菜那の飛躍に室伏流“紙風船トレーニング”
一方、「平昌五輪のシーズンはそのシーズンで辞める気持ちでいた」と語ったのは姉の菜那選手。
引退も考えていた菜那選手にとっての転機となったのが、妹・美帆選手の世界記録樹立でした。
「自分ももっと速くなりたい。もっと違う目線からスケートを考えられないのか」と、熱い想いから実現したのが、室伏広治さんとのトレーニングでした。
なかでも菜那選手に衝撃を与えたのが、“紙風船トレーニング”。このトレーニングでは、紙風船を両手で持ち、つぶさないように気をつけながら、腕に力を入れていきます。そうすることで自然とお腹に力が入るといいます。「ずっと(紙風船を)つぶさないようにお腹に力を入れているので、(体を)曲げたときも伸びたときもお腹に力が入る。体幹の使い方がいままでやってきたことと全然違って、新しい発見だった」と、体幹面への効果を話してくれました。
室伏流の体幹トレーニングで鍛え上げ、迎えた代表選考会。菜那選手は1500mで美帆選手に次ぐ2位となり、3大会連続の五輪出場を決めました。北京五輪では、1500mに加え、団体パシュート、マススタートの計3種目に出場します。
「姉妹なんですけど、練習しているときは“仲間”というのが強い」(菜那)。「戦っていきたいと思うチーム」(美帆)と話す2人。“4年間の進化”を高木姉妹が北京の地でみせます。