◇MLB フィリーズ6―4エンゼルス（日本時間29日、シチズンズ・バンク・パーク）

右肘のじん帯損傷の影響で、今シーズンは打者に専念することとなったエンゼルス大谷翔平選手がフィリーズ戦に出場、第1打席でセンター前ヒットを放ち4打数1安打の活躍を見せました。

そしてこの日ホームランを放ちチームの勝利に貢献した対戦相手、フィリーズの主砲ブライス・ハーパー選手が試合前に取材に応じ大谷選手について語りました。

ハーパー選手も昨年、右肘じん帯を損傷しオフにはトミー・ジョン手術を受け、今季には手術からわずか160日で復帰をしています。

同じケガをした大谷選手に助言があるか聞かれると「彼は史上最高の選手で、あのような形でケガをしてしまいました、気の毒に思います。私だけではなく、みんなが大谷選手のプレーを見るのが好きだから、大谷選手らしくいて欲しいです」とエールを送りました。

さらには自身のケガからの復帰についての質問には「気分が優れない日、気分が優れる日があります。1日ずつ1歩1歩やっていくしかありません。体や肩をしっかりと準備をして整えて、復帰できる機会を作っていく必要があります。彼は投打両方こなすので、他の選手と状況が違います。投打をこなす負担は想像つきませんが、二刀流を高いレベルで続けて欲しい。ケガが深刻でない事を祈ります」と自身の経験を交えつつ、二刀流で活躍する大谷選手の今後を思いやりました。

大谷選手のケガがなければ対決の可能性もあった両者。大谷選手との対決についてハーパー選手は「大谷選手は投打で最高レベルの選手の一人です。最高レベルの選手になりたかったら、最高レベルの選手と対戦する必要があります。大谷選手は優れた選手なので、対戦を楽しみにしていたので残念です。幸運を祈っています。手術を受けたとしても、受けなくても、以前よりも更に強くなって復帰して欲しいです」と大谷選手を称えながら、再び対戦できることを心待ちにしていることを語りました。