◇テニス　全米オープン男子シングルス決勝　ノバク・ジョコビッチ3-0ダニール・メドベージェフ（日本時間10日、USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター）

テニス四大大会・全米オープン男子シングルスで4度目の優勝を果たしたノバク・ジョコビッチ選手。その、表彰式でアメリカプロバスケットボール協会（NBA）の故コービー・ブライアント氏との2ショットがプリントされたTシャツを着て登場しました。

ジョコビッチ氏は、「いずれトーナメントで優勝するチャンスがあれば、このTシャツを着ようと思っていた。このシャツを作るために仲間に協力を頼んだ数日前まで、誰にも教えていなかったんだ」とTシャツの制作を秘密にしていたことを明かしました。

また「コービーは親友で、勝者のメンタリティーについてよく話をした。自分がけがに苦しみながらカムバックし、トップ選手への道を取り戻そうとしていた頃、彼は私が最も頼りにしている仲間の一人だった。彼は、どんな相談にも乗ってくれたし、どんなサポートにも気さくに応じてくれた」と生前のコービー氏と自身との交流について、かみしめるように触れました。

そして、「“24”は彼がレイカーズと世界のバスケットボールの伝説となったときに着ていたジャージだと思った」と背番号24へのオマージュだと話して、「彼がしてきたすべてのことを認める、いい象徴になるんじゃないかと思った」とうなづきながら話すと、会場は大きな拍手と歓声に包まれました。

ジョコビッチ選手は、この優勝でシングルス男女歴代最多タイとなるグランドスラム24勝目を達成していました。