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【箱根駅伝】国士舘大は34年ぶりシード権獲得へ 主将山本雷我は"仮想5区"で快走し完全復活

2023年12月29日 7:00
【箱根駅伝】国士舘大は34年ぶりシード権獲得へ 主将山本雷我は"仮想5区"で快走し完全復活
国士舘大の駅伝主将・山本雷我選手(4年)
2024年1月2、3日に第100回大会を迎える箱根駅伝。8年連続52回目の出場となる国士舘大学は、34年ぶりとなるシード権獲得を目指します。

■練習は"脱厚底シューズ" 脚力強化でチーム力向上へ

箱根駅伝には、1957年の第33回大会で初出場。1960年から70年代は上位の常連でした。しかし、前回大会は総合19位に沈むなど、近年は苦しみ、最後にシード権を獲得したのは、7位に入った1990年の第66回大会です。

OBでもある小川博之監督は、シード権獲得に向けて、今年は基礎から見直しました。練習ではスピードの出やすい"厚底シューズ"を封印し、脚力を強化。その取り組みからか、今季は小川監督がエース候補と期待する2年生の生駒直幸選手や4年生の山本龍神選手など、軒並み好調をキープ。

成果として表れたのは、第100回箱根駅伝予選会。本選出場のかかる大事な試合で、駅伝主将の山本雷我選手がケガで欠場します。それでも他の選手たちは、自信に満ちあふれていました。

選手たちは、個々の設定タイム通りの堅実な走りをみせます。主将を欠く中で、総合8位で予選を突破。チーム力で8年連続の箱根駅伝出場をつかみ取りました。小川監督も「次は箱根でシード権を見ていかないといけない。この中で一人も取りこぼしなく次のステージにいけるように頑張りましょう」と選手たちに声をかけます。

選手は、この結果に充実の表情。ピーター・カマウ選手に次ぐチーム2位のタイムで走りきった生駒選手は、「自分たちで勝ち取ったレースなので、しっかり目標に向かって、特に箱根駅伝はシード権を見据えて練習して、本番をしっかりと楽しみたいと思います」、山本龍神選手は「自分で流れを変えられるレースができる人がやっぱりエースだなと思っている。自分もそういったゲームチェンジャーができるようなエースになりたいです」と闘志を燃やしました。

■主将・山本雷我の復活 3年度目の5区での快走を誓う

ケガで予選会を欠場した山本雷我選手は、11月に行われた激坂最速王決定戦2023に出場。箱根駅伝とコースは異なりますが、標高差981mを一気に駆け上がるこの大会は、"箱根駅伝仮想5区"と呼ばれます。

各大学の山登り有力選手がそろうレースで、見事優勝。3度目となる5区が濃厚となり、「流れを作って、しっかり5区であげてシード権獲得できるように頑張りたいと思います」と快走を誓います。

主将を欠きながらも予選会を突破する自力をつけた国士舘大。チームの状態に、「チームの目標はシード権獲得というところで、今年ずっとやってきてやっと戦力も集まってきた」とキャプテンも手応え十分。

ピースがそろった国士舘大が目指すのは、34年ぶりとなるシード権獲得です。

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