NFLの2023年シーズン開幕戦（日本時間9月8日）から1か月以上が経ちました。NFL実況を担当している日本テレビの伊藤大海アナウンサーがここまでの話題をご紹介する第2弾です。

▽WEEK6を終え、全勝チームがなくなる！！

WEEK5を終えた時点での無敗"アンディフィーティッド"チームは、昨季のスーパーボウル出場のフィラデルフィア・イーグルスと、そのイーグルスにカンファレンス・チャンピオンシップで敗れたサンフランシスコ・49ersの2チームのみ。その2チームがWEEK6でともに敗れ、全勝チームがなくなりました。

第1弾のイーグルスに続いては名門49ersに注目しましょう。

開幕からWEEK5まで、5試合全て30点以上獲得と圧倒的な力を発揮し5連勝。昨季のディフェンスMVP、"（クオーターバック）サック王"ニック・ボサ選手も健在です。

WEEK6は、敵地でのクリーブランド・ブラウンズ戦。ランニングバック（RB）のクリスチャン・マカフリー選手が昨季からの15試合連続となるタッチダウン（NFL記録タイ）で先制。

しかしそのマカフリー選手が第4Q、斜腹筋を痛め出場不可能になります。

それでも3点ビハインドから一時逆転に成功しますが、終盤2本のキックを決められ、17-19で敗戦。

チームの今季開幕からの連勝は5でストップ。同時に、49ersの先発QBブロック・パーディ選手の昨季からの"レギュラーシーズンの無敗記録"も10試合でストップとなりました。

2022年ドラフトの全体最下位で指名されたパーディ選手。最下位指名ということで"ミスター・イレレバント（＝場違い）"とも呼ばれましたが、昨季の終盤からチームのスターティングQBに定着すると5連勝。

最後はカンファレンス・チャンピオンシップで敗れましたが、開幕時にチーム3番手のQBだったパーディ選手。"シンデレラ・ボーイ"としてファンに鮮烈な印象を与えました。

そのパーディ選手は、今年1月末のカンファレンス・チャンピオンシップでUCL（肘尺側側副靭帯）を損傷。3月に手術を受け、その回復具合が心配されていました。

今シーズンも安定したプレーでチームを勝利に導いてきたパーディ選手。ドラフト最下位入団の男がNFLでどんな逆襲劇を見せてくれるのか、これからも楽しみです。