羽生選手#柚子加油!中国SNSで検索ランキング1位一週間余で49.4億閲覧数
北京五輪で3連覇を目指す羽生結弦選手。8日のショートプログラムで、アクシデントから8位発進となったものの、中国で人気沸騰中。中国SNSの検索ランキングで自国の金メダリストを抑えて1位となり、一週間余りで49.4億の閲覧数に達しました。
■羽生選手の演技後、ウェイボー検索ランキングで1位に
今、中国で「柚子」と言えば、誰もが「日本のフィギュアスケートの羽生結弦選手のことだ」と答えます。
名前の発音から中国語で「柚子」(ヨウヅ)という愛称が付けられ、現地で絶大な人気を誇っています。
8日のショートプログラムで、羽生選手が演技の序盤でリンクにできた穴にひっかかり、4回転サルコーが1回転となるアクシデントに見舞われ8位発進となったあと、中国のSNSウェイボーでは、「柚子加油(がんばれ)!フリーでは上手くいきますように!」「氷にはまっただけで大丈夫。この後はきっと幸運が来るよ!」「柚子はどの国かに関係なく好きになれる数少ない人だ」と中国人ファンたちの応援や励ましの投稿が殺到し、一時ウェイボー検索ランキングで1位となりました。ちなみにその時の2位となったのは、中国で一番人気の谷愛凌選手の金メダル獲得でした。
■中国人ファンたちの「柚子」への熱狂のワケ
実は、ショートプログラムの前々日にも、ウェイボー検索ランキングの1位に羽生選手の名前が挙がりました。
それは、羽生選手の北京到着が6日と他の選手より遅かったため、現地入りが報じられると同時に「柚子の姿が現れた!」と話題になり、検索ワードランキングの1位となりました。
ウェイボーで2月1日から9日午前までの「#羽生結弦」というタグの総閲覧回数が49.4億回という驚異的な数字となっています。投稿内容を見ると、その多くは「ルックス、才能、そしてそれ以上に人柄」と絶賛し、羽生選手の演技のスコアよりも、一挙手一投足に注目が集まり、「アクシデントを乗り越えようとする『柚子』の姿があまりにも眩しすぎる」とファンたちは一層熱狂的な応援ぶりを見せています。
2017年にフィンランドで行われた世界選手権の表彰式で、優勝した羽生選手が3位の金博洋選手が中国国旗を裏返しに持っていることに気づき、直すのを手伝ったという周囲への気遣いが中国の人々の心をつかんだと言われています。
■SNSで意外なところからも応援メッセージ
8日午前11時半過ぎ、日本にある中国大使館の公式アカウントから、意外な投稿がありました。「中国語がお分かりの羽生結弦選手のファンの皆さんはたぶん試合中によく口にするだろう言葉を写真の切り取り加工で表現いたしました。」
加工された写真とは、こちらの「柚子と給油機」です。中国語で油を加えると書いて、加油とは「がんばれ」という意味。つまり、「柚子加油」を写真で表現したのです。
普段は中国政府としての公式見解を公表する大使館の公式アカウントですが、今回は、中国語が分からないと理解できない「謎解き」の応援メッセージを発信。
羽生選手の10日のフリーに、数億人とも言われている中国のファンたちからも熱い視線が注がれています。