野球人・内海哲也 最初も最後もジャイアンツ球場「奇跡だな。きれいに収まった」巨人で15年 西武で4年
15年間巨人でプレーし、2019年に西武に移籍した内海哲也投手兼任コーチがジャイアンツ球場でのラスト登板を行いました。
2004年に巨人に入団し、最初に投げたのはジャイアンツ球場。今季のスケジュールを見たときに最後3連戦がジャイアンツ球場だったことを知り、「本当にいい巡り合わせで奇跡だな」と思い、西口文也2軍監督に「どこかで投げさせて欲しい」と志願したといいます。
この日は8-5でリードしている5回、2アウト2塁の場面でマウンドにあがった内海投手。巨人のベンチも西武のベンチやブルペンも総立ちで登板を見守ります。打席には巨人の石川慎吾選手。すべてまっすぐで勝負を挑み、最後は見逃し三振でジャイアンツ球場でのラスト登板を終えました。
▽内海哲也投手の一問一答
――ラスト登板後の気持ちは?
「やりきった気持ちとちょっとさみしい気持ちと、いろいろいろんな感情がありますが、まぁ、ホッとしています」
――グラウンドに入るときの景色?
「正直見られなかったです。ちょっと行っている最中にもうこみ上げてきたんで。下向いて走って、絶対泣いちゃうなと思いながらマウンドにあがりました」
――球場全体からの声援届いてましたか?
「今年は本当に引退試合もジャイアンツ球場も本当に温かい声援をいただいていたんで、幸せ者だなと思いながらマウンドに上がりました」
――登場曲とか応援歌も流れたが?
「登場曲は予想してました。流してくれるだろうなと思ってました。応援歌はちょっとサプライズだったので、ちょっとビックリしました。本当にジャイアンツの球団には本当に感謝しかないです」
――改めて26番のユニホーム持った人も多かったが、巨人ファンの存在とは?
「いや、もう、19年間応援していただいたと思っていますし、ライオンズに移籍してもジャイアンツ時代から本当に熱い声援をいただいた方々から、最後の最後に本当にいっぱいの声援をいただいて、本当にうれしかったですし、頑張ってきてよかったと改めて思いました」
――きょうピッチングはまっすぐのみ?
「変化球、今日はいけるかなという心の余裕はあったんですけど、最後はまっすぐで、なんとか抑えることができたんで、良かったです」
――ピッチング振り返って?
「19年間やってきたことを出せたと思いますし、悔いなくマウンドを降りられたなと思っています」
――ジャイアンツ球場ってどんな球場?
「本当にいい巡り合わせで奇跡だなと思いながら、西口監督に『2日は投げさせてもらっていいですか?』ってお願いしたときから始まってるんですけど、まさかこんな盛大にやっていただけるとは思っていなかったんで、最初に投げた球場がジャイアンツ球場で最後に投げたのもジャイアンツ球場っていうことで、きれいに収まったかなと思います」
――志願登板だった?
「そうですね、日程を見たら、最後の3連戦ジャイアンツ球場だったんで、西口さんと話して、どっかで投げさせてもらっていいですか?ということで投げさせてもらいました」
――どう成長した場所?
「野球人として、プロ野球選手として、成長させてもらった球場なんで、いろんな思いがつまっている球場です」
――最後、ファンにどんな思いで手を振った?
「本当にありがたいし、幸せ者だなと思いながら、かみしめながら、歩きました」
――伝えたかったことは?
「いろいろ思ったんですけど、あの場に立つと、近すぎて、緊張して、あんまりいい言葉出てこなかったです。シンプルに19日に伝えたいことは入れてるんで、(きょうは)シンプルに」
――締めくくり?
「自分自身もよく頑張ったと褒めてあげたいと思いますし、きれいに終われてよかったです」
――巨人の選手からも胴上げ?
「いやいや、もうまさかのサプライズでうれしかったです」