【ラグビーW杯】2トライ挙げたファカタヴァはどんな人物? 当初は選外、追加で代表入り
ラグビー日本代表にとってワールドカップ初戦となったチリ戦。この試合で2トライを記録し、プレーヤーオブザマッチに選ばれたアマト・ファカタヴァ選手とはどのような人物なのでしょうか。
■当初は選外…追加でつかんだ代表の座
W杯の代表は各チーム33人。8月15日に33人中30人を、18日に残りの代表選手を発表しましたが、この中にファカタヴァ選手の名前はありませんでした。
直前のイタリア遠征にはバックアップメンバーに選ばれていたファカタヴァ選手ですが、28日にヘルウヴェ選手と中野将伍選手がコンディション不良で代表離脱することが発表され、追加メンバーとして代表入りを果たしました。
■双子でそろってリコーに入団
トンガ出身のファカタヴァ選手。11歳でラグビーを始めると、ニュージーランドにあるティマルボーイズ高校に入学。20歳の時に来日し、双子の兄・ファカタヴァ タラウ侍選手と共に大東文化大学に入学しました。
卒業後は兄弟そろってリコーブラックラムズ東京に入団しました。
■具智元が大絶賛「すごい頑張ってくれる」
今季のリーグワンでは、全試合で先発出場したファカタヴァ選手。ラインアウト成功率では7位に入るなど、安定したプレーを見せていました。
ハードワーカーぶりが評価され、代表入りし、日本代表初キャップは7月22日のサモア戦。先制点となるトライを奪い、鮮烈なデビューを飾りました。
さらに翌週29日の母国・トンガ戦でもトライを奪い2試合連続を記録しました。
同じフォワードで日本代表の具智元選手もファカタヴァ選手を絶賛しています。「スクラムを組むときに、常にすごい頑張って押してくれる。アマトが常に頑張って押してくれる」と評価しています。
■愛する息子とのひとときが息抜き
ファカタヴァ選手の所属するリコーの岡崎匡秀FWコーチは、「あれだけの身体能力で泥臭い」とこちらも絶賛。
また、入団当初はウイングでしたが、なかなかうまくいかず、フォワードに転向しました。すると、持ち前のまじめさが発揮されてぐんぐん頭角を現しました。
岡崎コーチからファカタヴァ選手について、「アマトは計り知れないポテンシャルがある。真面目で、優しく、仲間想い。目立たない所でも、泥臭くプレーできる素晴らしい選手」と話します。
そんなファカタヴァ選手は、昨年3月に愛する息子が生まれました。息抜きはその息子とスターバックスでドライブスルーすることだそうです。