競歩は世界新、日本新と男女ともに好記録でV! 山西利和「感謝を形にできた」藤井菜々子「まだまだ成長できる」2人が世界選手権の切符つかむ
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■「感謝を形にできた」1年前の無念を晴らす世界新
山西選手は、序盤からハイペースで進む中、2015年に鈴木雄介さん(富士通)が記録した1時間16分36秒を更新する1時間16分10秒をマークしました。
4大会ぶりの優勝を飾った山西選手は、京都大学出身のインテリウォーカー。今大会で東京開催の世界選手権の代表に内定し、2019年、2022年大会の金メダルに続き、3度目の頂点を目指します。
山西選手は、東京五輪の20キロ競歩で銅メダルを獲得。しかし昨年の日本選手権では、パリ五輪代表を逃す悔しさを味わっており、「去年の結果を受けても、なお僕を支えてくれた人たちに感謝を形にできた」と思いを口にしました。
▽男子結果
1位 山西利和 1時間16分10秒※世界新記録
2位 丸尾知司 1時間17分24秒
3位 吉川絢斗 1時間17分38秒
■「今までは“入賞”と言ってきましたが...」日本記録大幅更新の25歳が決意新た
一方、女子では東京、パリ五輪代表の藤井選手が3連覇を達成。2019年に岡田久美子選手が記録した1時間27分41秒の記録を大幅に更新する1時間26分33秒の日本新記録をマーク。世界選手権の参加標準記録を上回り、代表の座をつかみました。
昨年のパリ五輪では、32位。「パリで思うようなレースができず、いろんな思いを背負ってスタートラインに立ちました」と話しつつ、「悔しさをバネに成長できたのがびっくりしていてまだまだ成長できると思いました」と話します。
世界選手権へ向けては「今までは“入賞”と言ってきましたが、今日からは胸を張って“メダル獲得”を目指して頑張りたい」と力を込めました。
▽女子結果
1位 藤井菜々子 1時間26分33秒※日本新記録
2位 岡田久美子 1時間28分17秒
3位 梅野 倖子 1時間31分02秒