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「何も言えねぇ」「手ぶらで帰すわけには…」吉田知那美の発言に松田丈志さん「引用ありがとう」

2022年2月19日 18:19
カーリング女子日本代表のロコ・ソラーレは18日の準決勝でスイスに勝利し、史上初の五輪で決勝進出を決めました。試合後に行われたインタビューで吉田知那美選手が発した“名言”に注目が集まっています。

準決勝は、前日の予選リーグ最終戦で負けたスイスとの対戦でした。日本が予選4位だったのに対し、スイスは予選1位。吉田選手は、「普通に考えれば勝つ可能性は低かった」と振り返りますが、順調な試合運びとチームワークにより見事勝利を収めました。

そして勝った瞬間の感想を聞かれると「何も言えねぇ、でした」と笑顔でコメントし、さらに「琴美ちゃん(石崎琴美選手)を手ぶらで帰すわけにはいかなかったから」と付け加えました。

この「何も言えねぇ」は、2008年夏の北京五輪で、競泳の北島康介さんが二大会連続金メダルを獲得したときに発したあの言葉。この年の新語・流行語大賞にもノミネートされた名言を吉田選手が発したのです。

今回カーリングの試合が行われている国家アクアティクスセンターは、当時の北京五輪の競泳会場と同じ場所で、14年ぶりに「何も言えねぇ」が五輪の会場に響き渡ることになりました。

吉田選手の“名言アゲイン”はこれだけで終わりません。「手ぶらで帰すわけにはいかなかった」は、2012年ロンドン五輪で生まれた言葉です。個人種目でメダル獲得を逃し、メドレーリレーで北島さんは銀メダルを獲得。一緒に日本代表メンバーとして出場した松田丈志さんは「(北島)康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかないぞと話していました」というエピソードをレース後に話したことが話題となりました。

吉田選手もチームのリザーブの石崎選手に向け、「手ぶらで帰すわけにはいかなかったから」と、縁の下でチームを支える先輩のためにあの名言を発したのです。

このインタビューについて、ロンドン五輪で“男気発言”をした松田さんもSNSで反応。「この明るい雰囲気が強さの秘けつだよね~!知那美さんも引用ありがとうございます。決勝も応援しています!」とエールを送ります。

日本カーリング史上初の五輪で決勝進出という歴史的快挙の直後とは思えない頭の回転で2つの名言を引用した吉田選手。20日の決勝後には、どのような喜びのコメントが聞けるのか、注目です。
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