【卓球】15歳・張本美和2冠へ 世界ランクが急上昇 2年で600位以上アップ
張本選手は18年、小学4年生にしてTリーグの木下アビエル神奈川に加入すると、19年には最年少10歳でプロデビューを果たします。
21年12月に行われた世界ユース卓球選手権には13歳で出場。U15のシングルス・ダブルス・混合ダブルス・団体の4部門に出場し、一度も負けることなく4冠を達成。
さらに、22年3月に行われたWTTユーススターコンテンダードーハ大会でも出場したU19シングルス・U15シングルス・U15ダブルスの3種目すべてで優勝。この結果、世界ランク624位に初めてランクインを果たします。
ユースカテゴリーでは他を圧倒する強さを発揮してきた張本選手。シニアカテゴリーの大会でも準々決勝まで進出し、5月発表の世界ランクは553位アップとなる71位まで急上昇します。
さらに14歳となり迎えたWTTコンテンダー・チュニス大会では、兄・智和選手との混合ダブルスで優勝。シングルスでも、世界ランクトップ10入りの経験もある中国・張瑞(チャン ルイ)選手とフルゲームの激闘を演じ準優勝と、着実に成績を残し世界ランクも42位まで上昇。
23年に入っても張本選手の勢いはとどまることを知らず、国際大会で海外のトップ選手と研さんを積むと、4月のWTTフィーダー・アンタルヤ大会では決勝で安藤みなみ選手を下し、14歳で悲願のシニア初優勝。世界ランクも10位上げ、27位としました。
15歳の誕生日から約1週間後には、韓国のエース、シン・ユビン選手を破りトップ20入りを果たすと、11月には過去最高の13位まで上昇。
現在の世界ランクは1つランクを落とし14位としている張本選手ですが、早田ひな選手(5位)、伊藤美誠選手(10位)に次ぐ日本人3番手につけています。
パリ五輪代表選考レースでは、昨年11月の大会で早田選手を破り優勝するなど現在5番手につけている張本選手。シングルス代表の可能性は消滅したものの、強化本部による推薦で決まる女子団体メンバーとしてパリ五輪に出場可能性はいまだ残されています。そのため、今回の全日本選手権は絶好のアピールの場ともなります。