北京五輪で引退のショーン・ホワイト「大技だけでは不十分」トリプルコーク1440へ持論明かす
五輪ラストランに臨む絶対王者ショーン・ホワイト【写真:ロイター/アフロ※前回の平昌五輪の表彰式】
北京五輪スノーボード男子ハーフパイプの予選が9日に行われます。注目は、平野歩夢選手が「トリプルコーク1440」を成功させ、悲願の金メダルを手にできるかどうか。
冬季五輪3大会連続出場となる平野選手ですが、過去2大会は銀メダル。前回の平昌五輪では“絶対王者”ショーン・ホワイト選手(35・米国)に敗れました。
ショーン選手は、過去4大会連続で冬季五輪に出場し、3個の金メダルを手にしています。そんなショーン選手は、1月16日に行われたW杯の大会後、日本テレビの取材で“現役引退”を示唆。「次世代の選手たちにバトンを渡したい」と、ラストランとなる北京五輪へ向け、熱い気持ちを語っていました。
そして北京入りしてから行われた5日の記者会見でも、「最後の五輪になる」と改めて発表。
5回目となる五輪で“何を残したいか”と問われると、「全力を尽くしてきたが、ここまでの道のりには浮き沈みがあった。でもさらに強くなったし、上達もできた。この競技で多くを成し遂げてきた。レガシーというより、滑りを通じて自分を表現してきた。常に最新の大技を追求してきたし、この競技のトレンドの先頭に立ち続けてきた。最近は才能豊かな選手たちが育っている。その一翼を担えたならうれしい。今は全ての瞬間を楽しんでいる」と話しました。
いまも語り継がれる4年前の平昌五輪の決勝舞台。ショーン選手と平野選手のふたりが、神技“1440”を連発する超ハイレベルな戦いとなりました。激戦の末、金メダルを手にしたのは、絶対王者ショーン選手でした。
あれから4年。平野選手は、世界で誰も成功させていない大技トリプルコーク1440(縦3回・横4回転)を武器に北京五輪へと臨みます。大会のハーフパイプコース制作者も「トリプルコーク1440のために作ったコース」と話し、「その技なしにこの大会は勝てない」と断言します。
しかし、ショーン選手はそのトリプルコーク1440について、「とても難しい技で、決めるには回転、タイミング、空中での動作が重要。トリプルコーク1440はとても重要な技だ」とした上で、「大技があるのはいいことだけど、ラン全体がうまくいかなければ意味がない。大技だけでは不十分だ。全員が安定したランを決めるはず。そこからが勝負。誰が優勝してもおかしくない」と、大技狙いではなくランを含めた総合力が重要と説明。
「この場にいること自体が最高だ」とショーン選手。「今大会の目標は楽しみ、興奮と喜びすべてを得ること。自分らしいランを決めることができれば満足できる」と話します。その一方で、「負けず嫌いで、注目されるのが好き。そのためにここに来た。今は真剣モードに入っている」と、4つめの金メダル獲得も視野に入れています。
絶対王者のラストランとなる北京五輪。新王者は誕生するのか、男子ハーフパイプ予選は9日、決勝は11日に行われます。
冬季五輪3大会連続出場となる平野選手ですが、過去2大会は銀メダル。前回の平昌五輪では“絶対王者”ショーン・ホワイト選手(35・米国)に敗れました。
ショーン選手は、過去4大会連続で冬季五輪に出場し、3個の金メダルを手にしています。そんなショーン選手は、1月16日に行われたW杯の大会後、日本テレビの取材で“現役引退”を示唆。「次世代の選手たちにバトンを渡したい」と、ラストランとなる北京五輪へ向け、熱い気持ちを語っていました。
そして北京入りしてから行われた5日の記者会見でも、「最後の五輪になる」と改めて発表。
5回目となる五輪で“何を残したいか”と問われると、「全力を尽くしてきたが、ここまでの道のりには浮き沈みがあった。でもさらに強くなったし、上達もできた。この競技で多くを成し遂げてきた。レガシーというより、滑りを通じて自分を表現してきた。常に最新の大技を追求してきたし、この競技のトレンドの先頭に立ち続けてきた。最近は才能豊かな選手たちが育っている。その一翼を担えたならうれしい。今は全ての瞬間を楽しんでいる」と話しました。
いまも語り継がれる4年前の平昌五輪の決勝舞台。ショーン選手と平野選手のふたりが、神技“1440”を連発する超ハイレベルな戦いとなりました。激戦の末、金メダルを手にしたのは、絶対王者ショーン選手でした。
あれから4年。平野選手は、世界で誰も成功させていない大技トリプルコーク1440(縦3回・横4回転)を武器に北京五輪へと臨みます。大会のハーフパイプコース制作者も「トリプルコーク1440のために作ったコース」と話し、「その技なしにこの大会は勝てない」と断言します。
しかし、ショーン選手はそのトリプルコーク1440について、「とても難しい技で、決めるには回転、タイミング、空中での動作が重要。トリプルコーク1440はとても重要な技だ」とした上で、「大技があるのはいいことだけど、ラン全体がうまくいかなければ意味がない。大技だけでは不十分だ。全員が安定したランを決めるはず。そこからが勝負。誰が優勝してもおかしくない」と、大技狙いではなくランを含めた総合力が重要と説明。
「この場にいること自体が最高だ」とショーン選手。「今大会の目標は楽しみ、興奮と喜びすべてを得ること。自分らしいランを決めることができれば満足できる」と話します。その一方で、「負けず嫌いで、注目されるのが好き。そのためにここに来た。今は真剣モードに入っている」と、4つめの金メダル獲得も視野に入れています。
絶対王者のラストランとなる北京五輪。新王者は誕生するのか、男子ハーフパイプ予選は9日、決勝は11日に行われます。