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菅野智之2度目MVP「賞に恥じないよう」

2020年12月17日 21:36
菅野智之2度目MVP「賞に恥じないよう」

プロ野球の年間表彰式「NPB アワーズ」が17日、都内で行われ、巨人の菅野智之投手(31)がセ・リーグのMVPに輝きました。去年の坂本勇人選手に続いて、巨人からは2年連続での選出となりました。

菅野投手は今季14勝2敗、防御率1.97をマークし、最多勝と最高勝率のタイトルを獲得。巨人のリーグ連覇に大きく貢献し、ベストナインにも選ばれました。

2014年以来、6年ぶり2度目のMVP受賞となった菅野投手は、「去年の段階から来年こそは、こういうMVPであったり、何か賞を取れるような活躍をしたいと思っていたので、このような賞をいただけて本当にうれしく思います。自分自身2度目の受賞ではありますけど、前回受賞した時よりも成長した姿というのを、今年見せられたんじゃないかなと思っています。今後の野球人生については、こういう賞に恥じないように、これからもどんどん努力して向上心もって精進していきたいと思います」と喜びとともに、来季に向けて飛躍を誓いました。

そして、開幕投手から13連勝のプロ野球新記録を樹立した菅野投手は、その時の心境について「(緊張が)和らいだことはなかったですね。ずっと意識してマウンドに上がっていましたし、チームもそういう雰囲気だったので。でも誰もが経験できることじゃないですし、そういう貴重な経験を純粋に楽しもうと思って、苦しかったですけど、本当にいい経験をさせてもらいました」と話しました。

また、シーズンで最も優れた先発完投型投手に贈られる「沢村賞」を争った末、中日・大野雄大投手(32)が受賞したことについて菅野投手は、「僕自身ももしかしたら取れるんじゃないかと思っていたんですけど、大野さんはいいピッチャーで尊敬できる先輩でもあるので。ちょっと納得いかない部分もありますけど(笑)。いい刺激を受けて高め合って、お互いいいシーズンを送れたんじゃないかなと思っています」と笑顔で今季を振り返りました。

菅野投手は、巨人に残留する可能性を残しながら、メジャーリーグ移籍へポスティング申請をしていて、メジャー30球団との交渉期限は来年1月8日午前7時までとなっています。

なお、セ・リーグの新人王には、10勝3敗、防御率1.91と好成績をマークした広島・森下暢仁投手(23)が選出されました。

表彰式で森下投手は、「この賞をいただくことができ、本当にうれしく思います。開幕が遅れ、たくさんの方々にサポートしていただき、野球を1年間することができました。来シーズンもしっかりと結果を残せるように頑張りたいと思います。本日はありがとうございました」とコメントしました。