◇プロ野球セ・リーグ　巨人2―1中日（25日、東京ドーム）


巨人が中日との投手戦を“1点差”で制しました。


巨人の先発・戸郷翔征投手は2回まで6者連続三振の好発進。対する中日の先発・高橋宏斗投手も3回までヒットを許さない好投を見せます。

試合が動いたのは4回、巨人の攻撃。先頭打者・坂本勇人選手がフェンス直撃の二塁打を放つと、さらにファーストゴロの間に進塁して1アウト3塁のチャンスを迎えます。

ここで4番・中田翔選手がセンターへ犠牲フライを放ち、坂本選手が生還し先制に成功しました。


直後に戸郷投手のフィルダースチョイスで、中日に同点に追いつかれますが、5回には戸郷投手がセーフティースクイズを成功させて勝ち越しました。


戸郷投手はその後も満塁のピンチを背負いますが、キレのある投球で空振り三振やフライで追加点を与えません。8回まで121球、6安打、11奪三振、1失点でマウンドをおります。

代わって9回に登場したのは巨人の守護神・大勢投手。先頭打者に四球を出しますが、ダブルプレーで一気に追い詰めると、最後はフォークでセカンドゴロに打ち取り巨人が“1点差”で勝利。

この投手戦に巨人の原辰徳監督は「見応えのある投手戦だった」とコメント。8回1失点の好投で今季11勝目の戸郷投手については「1回しか相手にホームを踏ませなかったというね、それは素晴らしかった」と評価しました。


▽以下、原辰徳監督のインタビュー

――先発の戸郷翔征投手が8回1失点で見事なピッチングでしたね


「よく粘ったというかね、色々ありましたけど1回しか相手にホームを踏ませなかったというね、それは素晴らしかったと思います」

――立ち上がりは先頭から6者連続三振と圧倒する形でスタートしましたね

「コンディション的に非常に良かったと思います」


――7回、巨人がチャンスを迎えた場面で戸郷投手には代打を送らずにもう1イニング託したと思いますが？

「（戸郷）翔征（投手）に懸けたというところですね。僅差という中でなんとか彼に白星をね。白黒自分でつけるくらいのね。球数も幸いまだ行けたという部分でそういう選択をしました」


――中日先発の高橋宏斗投手も素晴らしいピッチングをしていたと思いますが、チームで2点を取りました

「むしろ内容というかいろんな意味では、戸郷（翔征投手）よりも良かったかもしれないけども、少ないチャンスの中で犠牲フライ、あるいはスクイズの中で点が取れた。手強い投手だと思いますね」



――若い両先発が素晴らしい投げ合いを見せたと思います。ファンもまたこの先を気にしているでしょうね？

「バッターも大変でしょうけど、そういう点では非常にきょうは見応えのある投手戦だったと思いますね」