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ノルディック複合・渡部暁斗 銅メダル「ベストを尽くした」3大会連続メダルの快挙

2022年2月15日 23:10
ノルディック複合・渡部暁斗 銅メダル「ベストを尽くした」3大会連続メダルの快挙
3大会連続のメダルを獲得した渡部暁斗選手 (写真:長田洋平/アフロスポーツ)
北京五輪・大会12日目(2月15日)スキー・ノルディック複合・個人ラージヒル・後半・クロスカントリー

前半のジャンプを5位で終えた日本のエース渡部暁斗選手(33)は、トップと54秒差で後半のクロスカントリーに臨みました。

渡部選手は2周目で先頭に立ちますが、ラスト4周目に入るときは4番手に。しかしここから一気にペースを上げると残り1.5キロ地点で再び首位に躍り出ます。その後もレースを引っ張る展開になりますがゴール地点直前、ノルウェーの選手2人に抜かれ、3位でフィニッシュしました。

最後の最後まで勝負の行方がわからない展開にSNS上では、「最後20秒くらい息するの忘れてた」、「ノルディック複合ってこんなに面白かったなんて今まで知らなかった!」など盛り上がりを見せました。

渡部選手はノルディック複合での五輪3大会連続メダルという日本初の快挙を成し遂げました。さらに、今大会の日本勢のメダル14個に。これは平昌五輪の13個を超えて冬季五輪でのメダル最多記録となりました。

【ノルディック複合個人ラージヒル】
金メダル J・グローバク
銀メダル JL・オフテブロ
銅メダル 渡部暁斗
12位   山本涼太
25位   渡部善斗
31位   永井秀昭

◆渡部選手の試合後のコメント

――3大会連続のメダル獲得はいかがですか?

「正直、金メダル取るって言ってきたものの、今シーズン全然いい練習ができてなくて、表彰台にも上っていなかったので、ちょっと自分自身を信じ切れてない部分があったんですけど、今日いいジャンプができて、すごく寒い中ハードなレースだったんですけど、ベストを尽くして。また金メダルまですごく近いところまで来られたかなと思うんですけど、まあやっぱり最後、今日はちょっともう(力が)残ってなかったですね、最後は」

――最後の最後までわからない展開になりましたが、終盤このスタジアムに帰って来たときどうでしたか?

「正直、なんであそこでもうちょっと頑張れなかったんだろうなって。思い返せば最後の数100メートルもうちょっと頑張ればよかったのにって思うんですけど、走ってる最中は本当に精一杯でしたね」

――3大会連続メダルの快挙についてどう感じていますか?

「本当に僕が金メダルを取るっていうふうに自分を鼓舞してきた中で、本当にたくさんの人に応援してもらえて、背中を押してもらってここまで来られたので、応援してくださった皆さんにありがとうっていう言葉を伝えたいですし、金っていうメダルは見せられませんでしたけど、コンバインド(ノルディック複合)のレースって面白いんだなっていうのを見ていただけたと思うので、そこはすごくうれしいです」

――団体に向けた意気込みは?

「日本チームはみんないいジャンプをしているので、まずはいい位置につけて、折り返せば今日みたいにチャンスも巡って来ると思うので、まずはいいジャンプして、チーム一丸となって団体戦でもメダルを取りにいけるように頑張りたいと思います」

スキー・ノルディック複合団体は17日(木)に行われる予定です。