8月25日(金)に開幕するバスケットボールワールドカップ。世界ランク36位の日本代表は東京五輪で銅メダルを獲得したオーストラリア(世界ランク3位)や、強豪ドイツ(同11位)、フィンランド(同24位)と同じグループEで戦います。“死の組”とも評されるグループで世界に挑む日本代表の全選手を紹介。今回は富永啓生選手です。


愛知県出身、22歳の富永選手は3ポイントシュートが得意なシューティングガード。地元の桜丘高校では3年次にウインターカップに出場。1試合平均39.8得点の活躍でチームを3位に導きました。

卒業後は単身アメリカに渡り、現在はアメリカ・ネブラスカ大学のエースとして活躍。アメリカ最高峰の大学リーグで、5戦連続20得点超えを記録するなど、素晴らしい成績を残してきました。その躍動ぶりから、現地でも多くのファンにサインを求められるなど大人気。将来は日本選手史上4人目のNBA入りも期待されています。

日本代表のトム・ホーバスHCも「特別なシューター」と認める富永選手。その代名詞は、3ポイントラインよりもさらに遠い距離から打つ「ディープスリー」。昨年行われたアジア杯でもディープスリーを決めるなど、5試合で19本の3ポイントを決め成功率は41.3％。日本の大きな武器として、ベスト8入りの原動力となりました。

富永選手本人も「どんな状況でも打てる」と強い自信を示していて、ワールドカップ本戦でも点取り屋としての活躍に大きな期待がかかっています。

W杯直前に行われた国際強化試合でも、本番さながらのシュートタッチでディープスリーを沈めていた富永選手。その正確性にチームメートも会場のファンも驚きの反応を見せるほどでした。とにかく入り出したら止まらない富永選手のスリーポイント。W杯で強豪相手にどんな活躍を見せてくれるのか、注目です。

▽日本の1次ラウンド組み合わせ
8月25日(金)　日本×ドイツ
8月27日(日)　日本×フィンランド
8月29日(火)　日本×オーストラリア