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【解説】高木美帆500mでも銀メダルは“常識破り” 1500mに続き2個目は「チャレンジした証で誇り」

2022年2月14日 17:37
13日に行われたスピードスケート女子500mで、高木美帆選手が今大会2つ目の銀メダルを獲得しました。一方、4年前の平昌五輪金メダルの小平奈緒選手は17位、開会式で旗手を務め平昌五輪では8位入賞の郷亜里砂選手は15位でした。

13日放送の『Going! Sports&News』では、五輪4大会連続で6位以内に入賞した加藤条治選手がレースを解説。1500mと500mの2種目で銀メダルを獲得した高木選手について、「スケート界では常識破り」と絶賛しました。

高木選手は、全体15組中、4組目に登場。素晴らしいスタートを決め、そのままの勢いでフィニッシュ。自己ベストを更新しました。このレースを解説した加藤選手は、「高木選手は、最初の100mが課題。50mからの伸びが大事だと思っていた。ここが思っていたよりはるかにスピードが出ていた。これによって大きなカーブでの加速がしやすくなる」と、好記録の理由を明かしました。

そして、バックストレート(クロスゾーン)では、「前の選手がいい位置にぴったりとつけてくれていた。それによって相手の力も使うことができて加速につながる」とし、レース後半については、「ここから先は、心配ないです」と断言しました。

さらに、高木選手が銀メダルを獲得したポイントについて、「高木選手は、最初の50mは実はめちゃくちゃ速い。今回の500mは、50m以降のスピードとバックストレートでの加速が課題だったと思う。その課題をしっかりとクリアしてきた。ものすごく進化した点だと思う」と評価しました。

また、1500mと500mという両立が難しい種目でのメダル獲得については、「考えられない。チャンスはあると思っていたが、本当にやられると(達成されると)度肝を抜かれたとしか言いようがない。スケート界では常識破り」と、驚きをあらわにしました。

高木選手は、15日に女子団体パシュート、17日に女子1000mに出場します。

以下、レース後の主なコメント。

――初めて五輪で挑戦した500mで銀メダル。価値のあるメダルになった?

「1500mが終わってみて、私にとって1500mのかわりになるものはないんだなっていうことを感じた上での、私の中での五輪の後半戦の戦いだったので、本当に種目によって私にとっての意味合いは違うんですけど、この500mに関しては、本当にチャレンジした証だなと思っているので、そこはすごく誇りに思っています」

――自身のレースが終わってから結果が出るまで待つ時間が長かったと思うが?

「パシュートも近いので、まずは自分の体をリカバリーさせなきゃなというのと、時間が今日だけナイトレースということで、どうやってリズムを戻そうかということも考えてはいたが、組を重ねるごとにメダルの可能性がでてきたので、やっぱり後半になってくるとソワソワし始めたなと思います」

――連覇がかかる女子団体パシュートへの意気込みは?

「チームパシュートというのは、個人種目とはまったく違った重みというのが私の中であって、本当に一言で表せるものではないんですが、何が起こるかも分からない種目でもあるなと思っているので、本当に一つ一つを大事にしつつも、しっかり上を見てチーム全員で挑戦していきたいなと思います」