渡部銅 日本人初の3大会連続表彰台
ドイツのオーベルストドルフで行われているノルディックスキーの世界選手権。日本時間4日に複合男子個人ラージヒルが行われ、渡部暁斗選手(32)が銅メダルを獲得。世界選手権、複合の個人種目としては日本人初となる3大会連続の表彰台となりました。
今大会、個人ノーマルヒルでは5位となった渡部選手。この日行われたラージヒルでは、前半のジャンプ(ヒルサイズ=137メートル、K点=120メートル)でヒルサイズを越える137.5メートルをマークし全体2位につけます。
しかし後半10キロのクロスカントリーでは22秒先にスタートしたトップの選手をとらえることができません。さらに渡部選手は3位スタートから猛追してきたJ・リーベル選手(ノルウェー)と激しい2位争いに。苦しいレース展開の中、終盤まで順位をキープしていましたが、最後の1周で追い抜かれて3位でフィニッシュしました。
試合後のオンライン会見で渡部選手は「あんまりすっきりした終わり方ではなかったので、ちょっとモヤモヤした気持ちも残る」と、悔しさをにじませました。それでも「やっぱり形があるものを残せたことはうれしさもあります」と銅メダルを獲得できた喜びを語りました。
渡部選手は日本時間6日に行われる団体スプリントに出場予定で、今大会2つ目のメダル獲得を目指します。
写真:AFP/アフロ