バスケ悲願の天皇杯初Vへ 宇都宮vs川崎
12日にさいたまスーパーアリーナで行われた、天皇杯全日本バスケットボール選手権大会・ファイナルラウンド(さいたまスーパーアリーナ)。準決勝第1試合は、アルバルク東京対宇都宮ブレックスの一戦。
今シーズンのBリーグでは、3勝1敗と宇都宮ブレックスが勝ち越していますが、直近の試合(1月27日)ではアルバルク東京が勝利しています。両チームともディフェンスに定評があり、どちらが相手の堅守を破れるかが注目されました。
第1クオーター開始1分、宇都宮ブレックスのライアン・ロシター選手(31)が、自らのディフェンスリバウンドからいきなり3ポイントを決めるなど、攻守で活躍。前半を31対24と7点リードで折り返します。
第3クオーターはアルバルク東京のディフェンスがさえわたります。10分間のうち約3分間、宇都宮ブレックスに得点を許さず。一時は同点に追いつくも最後は宇都宮ブレックスがアルバルク東京のディフェンスを破り、45-39で終えます。
迎えた最終第4クオーター。宇都宮ブレックスのディフェンスがアルバルク東京の得点を許さず。ディフェンスリバウンド、相手のボールを奪うスティール、どちらもアルバルク東京を上回る堅守をみせ、64対54で勝利。チーム史上初となる天皇杯優勝へ、決勝進出を決めました。
準決勝第2試合は、昨年決勝で敗れ、優勝を逃した川崎ブレイブサンダースとシーホース三河が対戦。今シーズンのBリーグでは、川崎ブレイブサンダースがシーホース三河に3勝1敗と勝ち越しており、直近行われた2試合(2月6日、7日)でも川崎ブレイブサンダースが連勝しています。
その川崎ブレイブサンダースで圧巻のプレーをみせたのが、身長208cm・体重109kg、アメリカ出身のジョーダン・ヒース選手(29)。
試合開始直後からいきなり連続で3ポイントシュートを決めるなど、第1クオーターではチームの得点の半分を超える14得点を一人で奪います。
その後もいきおいが止まらなかったヒース選手。6本の3ポイントシュートを決めるなど、両チーム最多の26得点、最多タイとなる11リバウンドの活躍。チームも79対67で勝利し、川崎ブレイブサンダースが決勝へ進出。2014年の東芝川崎時代以来7年ぶり、現チームとしては初めての優勝を目指します。
試合後、ヒース選手は、「去年は本当にあと一歩のところまで行って、けが人や病人が出るようなアクシデントが続きました。結果についても自分の中に苦い記憶となっています。明日は優勝したいと思います」とコメントしました。
この結果、13日に行われる決勝は、チーム初の優勝を狙う宇都宮ブレックスと、現チーム初優勝を狙う川崎ブレイブサンダースの対戦に決まりました。
◆試合結果
準決勝第1試合 宇都宮ブレックス64-54アルバルク東京
準決勝第2試合 川崎ブレイブサンダース79-67シーホース三河
写真左:森田直樹/アフロスポーツ
※写真は2019年1月天皇杯
写真右:日刊スポーツ/アフロ
※写真は2019年10月Bリーグ