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「打ちそうな感じがした」阪神・岡田監督のさえる勝負勘 9回にはセーブ経験のない3投手を起用

2023年5月27日 20:10
「打ちそうな感じがした」阪神・岡田監督のさえる勝負勘 9回にはセーブ経験のない3投手を起用
阪神・岡田彰布監督
プロ野球セ・リーグ 阪神3-2巨人(27日、甲子園球場)

阪神が7連勝で両リーグ最速の30勝に到達。また5カード連続で勝ち越しを決めました。

試合後、岡田監督は「巨人と初対決ということで、むこうも初めてだけど対策を立てて、初球から打ってきた。ヒットは打たれるけど点をやらないというか、すごくいいピッチングでしたね」と、7回無失点で両リーグトップ6勝目を挙げた大竹耕太郎投手を絶賛。

また7回にタイムリーを打った1番・近本光司選手と2番・中野拓夢選手について「打ちそうな感じがしたので勝負をかけるというか、あそこしか仕掛けるところがなかった。そこでいい時に1・2番打ってくれましたね」とコメントしました。

そして3点リードの9回に、セーブ経験のない浜地真澄投手、及川雅貴投手、加治屋蓮投手を起用したことについて「練習の時から(湯浅京己投手と岩崎優投手を)投げさせるつもりはなかった。(リードが)3点あったので、ランナー1人までは思い切って投げられる」と話しました。

◇以下、岡田監督の一問一答

――終盤まで行き詰まる接戦を制しましたね。

「接戦にしてしまったんだけど、最後ね」

――7回に両監督の思惑が交錯した攻防。昨日話していたキーマン1番・近本選手と2番・中野選手が打点をあげましたね。

「打ちそうな感じがしたので勝負をかけるというか、初回にチャンスを逃がしたので、それから全然チャンスもなかったのでね。あそこをバントで渡邉(諒)をね代打。ピッチングコーチは(先発の)大竹をそのまま(打席に)行かせたかったみたいだけどね。あそこしか仕掛けるところがなかった。チャンスがなかったのでね」

――大竹投手は7回90球無失点で6勝目となりました。

「巨人と初対決ということで、むこうも初めてだけど対策を立てて、初球から打ってきたり、そういうのも序盤に分かったので、(キャッチャーの)坂本(誠志郎)もうまくかわしていた。持ち味のそういうピッチングで、ヒットは打たれるけど点をやらないというか、すごくいいピッチングでしたね。あそこを0点に終わったら、勝ち投手がなかったんだけど、何とかね。昨日もそうだけど、みんなそこで点が入ると大竹に勝ちが付くと分かるので、そこでいい時に1・2番打ってくれましたね」

――試合後に大竹投手と言葉を交わした。

「よかったと。1点になったらね。今日は2人は投げさせるつもりはなかったので、後ろは。何と一人一殺だけど。1点だったら一人一殺だったけどね。3点だったから2人ずついってしまった」

――9回にセーブ経験のない3人がマウンドに上がりましたが、浜地投手と及川投手の継投の意図は?

「(リードが)3点あったので、ランナー1人までは思い切って投げられる。でも今日の浜風で最後のホームランだけは、ちょっと予想してなかったね。あそこ(右中間スタンド)になかなかね、外国人じゃなかったらいかないんじゃないかな」

――1点差になったところで加治屋投手。

「巨人の代打のメンバーも順番も大体分かっていたから、とにかく1点差でも2点差でも勝てばいいので、最後の代打・中田翔のところは加治屋で用意していた」

――昨日は8回1点リードで8回に湯浅投手、9回に岩崎投手。どういった意図で今日の継投になったのでしょうか?

「練習の時から投げさせるつもりはなかった。2人とも。岩崎も今日はグラウンド内でゆっくりしたんじゃないかな。明日は投げさせますよ。あさっては(試合が)ないので」

――伝統の一戦。このカード勝ち越しを決めて、7連勝で貯金16となりました。明日は才木浩人投手が先発です。明日に向けて一言お願いします。

「才木ね、いいピッチングをしてくれると思う。(今日は)ちょっと打つ方がなかなか点をとれなかった。向こう(グリフィン投手)もすごくよかったし、(対戦が)初めてだったけれど、点を取れないなというのはビデオを見て知っていた。明日も初めての投手なので、序盤に1点でも2点でも取って、あとは才木に頑張ってもらいます」

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