東海大菅生 劇的逆転サヨナラで初の8強
【第93回選抜高校野球大会 8日目(27日・甲子園球場)2回戦 東海大菅生5-4京都国際】
大会8日目、2回戦で東海大菅生(東京)と京都国際(京都)が対戦しました。
共にセンバツで初のベスト8入りを狙う両校の一戦で、東海大菅生は2回、ノーアウト3塁・1塁から7番・小山凌暉選手のショートゴロの間に先制。さらに3回にも1点を追加し、2対0とします。
しかし、京都国際も5回に攻め立てます。7番・金田大記選手と8番・後藤陸斗選手の連打などで、2アウト満塁のチャンスをつくると、3番・中川勇斗選手が走者一掃のタイムリーツーベース。さらに1点を追加し、この回一挙4点を奪って逆転に成功します。
それでも初のベスト8入りへ、東海大菅生が9回に執念を見せます。
まずは、2番・榮塁唯(るい)選手と3番・千田光一郎選手の連打などで1点を返すと、さらに2アウトながら満塁の場面をつくり、代打で送られたのは公式戦初打席の多井耶雲(おおい・やくも)選手。2ストライクと追い込まれながらも「気持ちは負けていなかったので、決めるという気持ちしかなかった」と、ライトへの逆転となるサヨナラツーベースヒット。多井選手の一振りで劇的な勝利を収めた東海大菅生が、初のベスト8入りを決めました。
人生で初めてサヨナラヒットを放ったという多井選手は「うれしくて頭が真っ白になりました。ヒーローとみんなに言われました」と振り返りました。
大会8日目が終了し、ベスト8が出そろったセンバツ高校野球、28日から準々決勝が行われます。
※以下は準々決勝の組み合わせ。
仙台育英(宮城) vs 天理(奈良)
東海大相模(神奈川)vs 福岡大大濠(福岡)
明豊(大分) vs 智辯学園(奈良)
東海大菅生(東京) vs 中京大中京(愛知)
写真:日刊スポーツ/アフロ